乃木坂46、Instagramで個々の人気を拡大か 秋元真夏、堀未央奈、大園桃子ら続々と開設の背景
メンバーそれぞれの投稿に目を向けると、一人ひとりの個性がキャッチーに飛び込んでくる。『CanCam』の専属モデルである松村は同じ専属の山下や日向坂46の加藤史帆とのツーショットを、さらに大好きなゲームやアニメの投稿も見受けられる。高山は『トラペジウム』から入ったファンに向け、読み終えた小説の感想を綴りながら、日常の何気ない一コマを投稿。最近はプライベートの動画を公開しているのもファンにとっては嬉しいポイントだ。
ブログ同様、コンスタントに投稿を続ける堀は写真集『いつかの待ち合わせ場所』でも発信していたメイクやコスメに関する話題が中心。乃木坂46随一のビューティークイーンとしてさらなる伝達の場となっている。生田は「エンタメ界を微力ながら盛り上げたい」という宣言通り、専ら出演する舞台や企画に関する投稿のみとなっているものの、舞台やドラマで共演した役者が続々と登場することが特徴的だ。
生田の投稿に感じられるのは、「生田絵梨花」個人としての言葉であること。言い換えれば、乃木坂46のサイトに公開されるブログの文章に比べ、より生田としての注目を浴び、責任が問われる場でもある。それは、事務所自体がリスクを避けてきたことでもあると想像するが、個人に価値が見出される時代の潮流と乃木坂46のさらなる人気の拡大、ステップアップのための新たな動きであると考えられる。テレビ出演の多い賀喜遥香や『Ray』専属モデルの金川紗耶、舞台にラジオと活躍の場を広げる早川聖来と、今後は4期生の個人アカウント開設にも期待したい。
■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter