『TIFオンライン』総合プロデューサーに聞く、開催までの経緯と配信でのこだわり 今と未来のアイドルシーンへ向けた思いも

『TIFオンライン』総合Pが語る、開催までの経緯

コロナ以降のアイドルシーンとメインビジュアルに隠されたメッセージ

――今年は指原莉乃さんがフェス自体のチェアマンはもちろん、“Rinoちゃん”として「バーチャルTIF」のチェアマンも務めますよね。改めて、2017年から『TIF』のチェアマンを務めている指原さんはフェスにとってどのような存在でしょうか?

菊竹:指原さんと最初にお仕事させてもらったのは『笑っていいとも!』のときで。指原さんがいいともレギュラーに新加入したタイミングで、僕は末端のADでした(笑)。なので、出演者さんと普通に話せるような立場じゃなかったんですけど……。それでも、一緒にお仕事させていただいて、その頃から指原さんのすごさは間近で見ていました。

――AKB48、HKT48を経て、今はタレントとしても活躍されている指原さんに憧れているアイドルの子たちもいると思うのですが、そういう方がアイドルフェスのチェアマンを務めていらっしゃる意味は大きいのかなと思っています。

菊竹:色々な子と話していると、やっぱりみんな目標は違っていて。モデルになりたい子、タレントになりたい子、女優になりたい子、割とみんな目指すべきものが違うんですよね。その中で共通しているのが、「一人でも多くの人に知ってもらいたい」ということ。指原さんは、誰でも知っている方なので、アイドルフェスのチェアマンの役割を務めることは正しいことだと思うんです。我々はプラットフォームを作って、少しでも地方のアイドルの子たちの知名度を上げる、知っている人を増やすというのが目的の一つではあるので。

――今年、『TIFオンライン』が開催されるという事実は、アイドルシーンにとって重要なことだと思います。コロナの影響も未だあるなか、アイドル文化やシーンを守っていくために考えていることはありますか?

菊竹:僕が『TIF』の担当になったのは5年前くらいなんですけど、その時点でもこのシーンは頭打ちだということはずっと言われ続けてました。でも、毎年『TIF』の動員は増えているし、他にも色々なデータを見る限り、この5年間、アイドルシーンって右肩上がりなんですよね。シーンで働いている自分も、体感的にその伸びは感じてました。コロナになって不安なことというと、5年間この市場が伸びてきたのは、参入障壁が低かったからだと僕は思っていて。通常の芸能界のルートーー大手事務所に入って、マネージャーになって、担当して、みたいな形ーーとは違って、それこそ大学生でもチャンスがあれば、自分のプロデュースしたアイドルたちで横浜アリーナを埋めることができる、みたいな。そういう夢がある世界だと思っていたんですね。だから、このシーンは後ろ盾がなくても夢を掴める場、というのが広まり、その市場に参入するグループがどんどん増えていったんです。そうするとファンが増えて、市場規模も大きくなる、といういい循環が生まれていたんですけど、コロナによってライブができない、展開ができないとなると、そういう資本の後ろ盾のない運営の方たちって、しんどいんですよね。もしそこがパタパタと倒れてしまったら、結局資本力のある大手の事務所しか残らない。そうなると来年以降、市場の縮小というのがすごく不安だなと思っていて。なので、できるだけそういった後ろ盾のない方たちも応援していきたいなと思いますね。

――最後に、実は一番気になっていたんですが、今年の先行チケット「Tシャツ&特典付き3日通し券」の特典に“次回、有観客でのTIFが開催できた際の特典会エリアへの優先入場権”という項目がありますよね。あくまで特典の一つとして記載されていますが、個人的にこれは「いつか必ず有観客でやります」という決意表明にも感じたんですが。

TIF
『TOKYO IDOL FESTIVAL オンライン 2020』メインビジュアル

菊竹:いや、すごいですね。ここに気づいてくれる人はいないと思ってました(笑)。実は今回のメインビジュアルは、向かって右側の鎖がかかっているの方がリアルなSMILE GARDENで、左側が今年(=『TIFオンライン』)を表しているんです。要するに、「リアルな会場はコロナで閉ざされてしまっているけど、一歩飛び込んだパラレルワールドでは熱狂が渦巻く、活気のある世界があるんだよ」というメッセージで作ったんです。だから、メインビジュアルのSMILE GARDENは鎖でがんじがらめになって、鍵がかかっているんですよ。そして、特典に付けたリストバンドがその鍵を開けるキーになっていて。つまり、「いつかリアルな会場で開催できたときは、このリストバンドで閉ざされていた鍵を開けて会おう」というメッセージも込めて、あの特典を付けたんです。

――そういうストーリーがあったんですね。

菊竹:そうです。こういうメッセージがあることを言う場もないし、誰も気付かないと思っていたので……。

――よかったです、重要なメッセージに触れることができて。きっとそのメッセージにあるストーリーが現実になったとき、菊竹さんも感極まりそうですね。

菊竹:そうですね。今年はオンラインに振り切りましたけど、リアルのファンの皆さんの熱気に勝るものはないので、早くそういう世界になってほしいなと思いますね。

■公園概要
『TOKYO IDOL FESTIVAL オンライン 2020』
日程:2020年10月2日(金)、3日(土)、4日(日)
主催:TOKYO IDOL PROJECT
『TOKYO IDOL FESTIVAL オンライン 2020』公式サイト

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