“NCTシステム”の最前線を行くNCT U、人数やジャンルにとらわれないユニット特性 高い完成度誇る各楽曲を解説

 NCTが、待望のカムバックを発表した。超大型プロジェクト「NCT 2020」を通じて、10月12日に韓国フルアルバム『NCT 2020 : RESONANCE Pt. 1』をリリース。そこには既存のメンバー21名にショータローとソンチャン、2名の新メンバーが参加し、計23名の構成に。

 9月22日にYouTubeにて23名を紹介する映像「NCT 2020 YearParty」をアップすると、再生回数はわずか4日で400万回を突破(9月26日現在)。また、9月23日にはNAVER V LIVEの『NCTチャンネル』を通して、ライブイベント「WISH 2020」を公開し、再生回数は1250万ビュー、「いいね」を意味するハートの数は23億個(いずれも放送終了時)を突破し、多くの人が彼らの動向に注目していることを伺わせた。

NCT 2020 YearParty

 さらに23名体制で初の単独リアリティ番組『NCT WORLD 2.0』がMnetで放送を予定しているとの報道もされており、彼らに吹く追い風を感じずにはいられない。

 なぜ今、NCTのカムバックがこれほどの話題を呼ぶのか。それは、彼らがK-POPの最新形態であるからにほかならない。NCTとは「Neo Culture Technology」の略で、その意味を直訳するならば新たな文化を生み出す組織的手法。つまり、NCTとはこれまでのボーイズグループとは一線を画す、新しい試みそのものといえる。

 彼らをプロデュースしているのは、SMエンターテインメントである。東方神起、SUPER JUNIOR、SHINee、EXOと、数々のスターを発掘し、ハイクオリティなパフォーマンススキルを習得させ、K-POPブームを仕掛けてきた大手芸能事務所。そんなSMエンターテインメントが、2016年に結成したNCTは、人数の制限がない新しいコンセプトを持った次世代グローバルグループだ。

 メンバーは、NCTブランドのもと派生ユニットで、流動的に活動している。これまでにNCT U、NCT 127、NCT DREAM、WayV、そして2018年に当時のオールメンバーで結成されたNCT 2018、今回発表されたNCT 2020と、6ユニットが生まれた。そこで、今回は第1弾として生まれたNCT Uをピックアップ。複雑に見えるNCTシステムをおさらいしながら、彼らの新たな取り組みを楽しむきっかけになれたら幸いだ。

 NCTが新しい文化を生み出すテクノロジーなのだとすれば、NCT Uはその最前線を行くユニット。発表する楽曲のコンセプトによって、メンバーは異なり、人数もバラバラだ。いわば、作品至上主義のユニット。

「The 7th Sense」
「The 7th Sense」

 それゆえに、毎回作品の圧倒的な完成度の高さで度肝を抜いてくれる。2016年のデビューデジタルシングル「The 7th Sense」のMVは、テヨン、マーク、ジェヒョン、ドヨン、テンの5人で構成。オープニングから真っ赤な背景に浮かび上がる彼らのシルエット、艶かしく響く重低音と、攻めまくった作風に思わずしびれる。仮に、5人組アイドルグループのデビューシングルだとしたら、これほどエッジのきいたMVにはできなかったはずだ。メンバーの顔と名前を売るMVではなく、あくまでも楽曲の世界観を表現するもの。NCT Uならではのアプローチだ。

NCT U 엔시티 유 ‘일곱 번째 감각 (The 7th Sense)’ MV

 続く、「WITHOUT YOU」では「The 7th Sense」から雰囲気が180度変わり、爽やかなEDMロックに。MVではテイル、ドヨン、ジェヒョンがパワフルで爽やかなボーカルを披露。音楽番組に出演した際には、スタンドマイクに手を欠け、背後にはドラムやギターを奏でるミュージシャン。まるでロックバンドグループのような雰囲気で歌い上げる。次はどんなメンバーでくるのかと思いきや、再びテイル、ドヨン、ジェヒョンが集結。今度はしっとりとしたバラード「Timeless」で聴かせる。

[HOT] NCT U – WITHOUT YOU, 엔씨티 유 – 위드아웃 유 Show Music core 20160416
[STATION] NCT U ‘텐데… (Timeless)’ Live Video

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