FANTASTICSメンバー分析【入門編】Vol.5:澤本夏輝
FANTASTICS 澤本夏輝、しなやかなダンスで見る者を魅了する表現力 グループをまとめる“みんなのお兄ちゃん”的役割も
EXILEのパフォーマーである世界と佐藤大樹、EXPGから選出された澤本夏輝、瀬口黎弥、中尾翔太、堀夏喜、木村慧人。「VOCAL BATTLE AUDITION 5」の合格者であるボーカル八木勇征と中島颯太を加えたダンス&ボーカルグループ、FANTASTICS from EXILE TRIBE(以下、FANTASTICS)。爽やかなビジュアルや楽曲、スタイリッシュなダンス、演劇パートを取り入れた独創的なライブスタイルなどが魅力の彼らが、9月23日に6thシングル『Winding Road ~未来へ~』をリリースする。そこで本連載では、FANTASTICSのメンバーに1人ずつフィーチャー。第5回となる今回は、パフォーマー澤本夏輝について紹介していく。
“さわなつ”こと澤本夏輝は、1994年1月19日生まれで長野県出身。物心がつく前からテレビを観ながらよく踊っていたという理由で、4歳から地元のダンススクールでダンスを習っていたそうだ。小学生の頃はFANTASTICSの他のメンバーと同じようにサッカーをやっていた時期もあるそうだが、中学生になって違うダンススクールに通い始めてからはダンス1本に絞るように。「ダンス仲間も増えて、コンテストやイベントにも出演して、どんどんダンスが楽しくなっていきました」(引用:モデルプレス)と語る。そして、高校時代には膝をケガして踊れなくなった時期もありつつ、高校卒業と共に、“プロのダンサーになる”夢を追って上京。初めはバックダンサーの仕事がしたいと思いながら、アルバイト生活をしていたという。
しかし、EXPG STUDIO東京校に入校したことが大きな転機に(参照:モデルプレス)。2014年、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEの全国アリーナツアー『BLUE IMPACT』にサポートダンサーとして参加したことで、アーティストになりたいと思うようになったそうだ(参照:日刊スポーツ)。その頃から、メンバーの佐藤と木村はEXPG STUDIO東京校のスクールメイト、世界は先生として交流があり、世界曰く、当時の澤本の印象は「さわなつは、きれいな手足をもつ男の子だなと。ダンスのスタイルもきれいなR&Bで、当時あの学校にはいないタイプ」とのこと(参照:TVfan Web)。FANTASTICS結成前から、澤本、瀬口、堀、木村、中尾は5人で活動する機会が多かったようで、ある日突然、EXILE HIROに呼び出されたパフォーマー5人を待ち受けていたのは、世界・佐藤と共にパフォーマー集団FANTASTICSを結成するというサプライズ発表だった。発表を聞かされた時はあまりの驚きに声が出なかったが、「その瞬間が1番記憶に残ってます。一生忘れないです」(引用:モデルプレス)と語っている。
主なダンスジャンルは、ジャズとヒップホップ。小学生の途中からはヒップホップのみを習うようになったそうだが、ジャズを習っていた経験から「綺麗に踊ることを心がけていて、そこへのこだわりは誰にも負けないかなと思います」(引用:モデルプレス)と語る。その言葉通り、指先まで丁寧に魅せるしなやかなパフォーマンスが特徴的。生まれ持ったスタイルの良さも、彼のダンススタイルと相性がよく、R&Bも得意としている。さらに「シェイク(上体や足を振動させるような動きが特徴的なスタイル)っていうパワフルなジャンルも得意」(引用:FANTASTICSが語る、“Jr.EXILE”としての決意「EXILE魂をより注入できる存在に」)だそうで、オールジャンルを得意とする世界にとっても、澤本はFANTASTICSらしいダンスを作っていく上で頼もしい存在のようだ。振付も多数担当しており、たとえば、2019年にリリースしたラブバラード「Dear Destiny」も澤本が振付を担当。ボーカル2人の哀愁を帯びた歌声と同じくらい、饒舌なダンスで楽曲を彩っている。FANTASTICSを象徴する“スタイリッシュさ”の中に、滴るような色気や静かな情熱を感じるのは、澤本ならではの見せ方だろう。その豊かな表現力は、10月8日からスタートするFANTASTICSの主演ドラマ『マネキン・ナイト・フィーバー』(日本テレビ)でも発揮されるのではないだろうか。