SEVENTEEN、一人ひとりが唯一無二の存在感を持つボーカルチーム WOOZIの繊細な想いをそれぞれの歌唱力で昇華

 実際、彼らは実に個性的だ。ボーカルチームだけを見ても、その魅力は様々。WOOZIは釜山出身らしく硬派なタイプ。アイドルらしい愛嬌を求められても応じてくれることは少ない。バラエティに出演しても「塩トーク」などとテロップでツッコミを入れられてしまうことも。だが、そんなWOOZIがバラードではなんともロマンティックな歌詞を書き上げるのだ。ひとり風にあたりながら愛しい人を待つ「Pinwheel(風車)」や、なかなか気持ちを書き綴ることのできない「Love Letter」など、寡黙に見えるWOOZIが心の中ではこんな気持ちを……と思うと、胸がキュッとなるのだ。

[M/V] SEVENTEEN(세븐틴) _ SVT VOCAL TEAM - '바람개비'

 そんな繊細な想いを、それぞれの歌唱力でエンターテインメントへと昇華していくボーカルチーム。特に、2大メインボーカルとの呼び声が高いのが、音域の広さを誇るSEUNGKWANと、パワフルな歌声に定評のあるDK(ドギョム)。バラエティ番組に出ると先頭に立って笑いを取っていくキュートな2人なのに、突き抜けるようなハイトーンもブレることなく歌い上げ、完璧なハーモニーを披露する。そこに、メンバーに対して少々強引なところもあることから日本のファンから「ジャイアン」と呼ばれながら、メンバーからは「天使」と呼ばれるほど幅広い魅力を持つ、甘い歌声のJEONGHAN(ジョンハン)。そして心地よいソフトな声質と、その美しいビジュアルと共に独特な色香も漂うJOSHUA(ジョシュア)。そして、楽曲の本質を最大限に表現していくWOOZI。

 この一人ひとりが唯一無二の存在感を持つボーカルラインが大きな柱となって、SEVENTEENのパフォーマンスは成り立っている。「24H」でも、〈そして重なる運命線〉や〈1秒たりとも離れずにいよう〉など、思わずのけぞってしまうような音程の乱高下が次々と登場。ボーカルチームの力量が存分に発揮されるので、じっくりと聴いてほしい。もちろん、彼らの魅力は、ハイクオリティな歌にさらに深みをもたせるラップ、そして人数を活かしたダンスも欠かせない。それはまた、それぞれのチームの魅力として紐解いていきたい。

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