相葉雅紀、櫻井翔、中居正広 ……司会者としての魅力とは 『FNS歌謡祭』など音楽特番から考える

嵐 今年はコロナ渦の影響により、コンサートやライブの公演中止が相次いで発表された。事態が収束をみせるまでは、テレビでの音楽番組やインターネットライブ配信がしばらくの主戦場になるのではないだろうか。そんな音楽番組に欠かせないのが、司会者の存在。特に生放送番組ともなると誤魔化しのきかない技量が光る。今回は、中居正広、嵐・櫻井翔、 相葉雅紀にフォーカスし、3人の司会者としての魅力に迫ってみたい。

中居正広

 2011年からスタートした『音楽の日』(TBS系)。10回目となる今年も7月11日に9時間半の生放送が行われた。10年連続で総合司会を務めたのは中居正広とTBSアナウンサーの安住紳一郎。中居はご存じの通り、司会者としてのキャリアは長く、SMAPとしてデビューする前からトーク力を発揮するポジションで活躍してきた。

 8月14日放送の『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)では、ゲストの菅田将暉が、中居が25歳で『NHK紅白歌合戦』の白組司会に就いたことについて「すごい」と感心していた。昨年、初出場を果たした菅田は、歌詞が分からなくなりそうなほど緊張したといい、あの場を束ねる中居のすごさを改めて実感したという。V6の井ノ原快彦も2015年、39歳の時に初の白組司会に抜擢されたが、大御所の多さに失敗できないと緊張したことを語り、25歳で初司会を務めたことについて感心していた。実際に紅白の舞台に立った人たちの言葉は何よりも説得力がある。

 『うたばん』(TBS系)から続く、音楽番組に長らく出演してきた中居。ジャンルを問わず様々なアーティストを迎えてきた。新曲やパフォーマンスの見どころ、メンバー紹介に終始しても成立はするが、予定調和的な展開ではなく、音楽番組なのにバラエティ要素が盛り込まれ、何が起こるかわらかない面白さがあった。中居はこれを生放送でも実現させるのだからすごい。

 前述の『金スマ』では退所会見について「ジャニーさんからショーアップに対するものはすごく刷りこまれている」とした上で、「ユーモアをもって緩急つけた会見にしなきゃいけない。来た人に喜んでもらって帰ってもらいたいなっていうのは第一にある」と語ったが音楽番組をはじめ、中居の司会の全てに通じるのではないか。改めて誰もができる仕事ではないことが伝わってきた。

櫻井翔

 2009年から『ベストアーティスト』の総合司会、2013年から続く『THE MUSIC DAY』(いずれも日本テレビ系)と長いスパンで総合司会を務めてきた嵐の櫻井翔。

 嵐としても『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)の司会を2010年から5年連続で務めたほか2018年、2019年と2年連続で単独白組司会を務めるキャリアの持ち主。報道、音楽番組、バラエティ番組、オリンピックのキャスターと、フィールドを選ばずに活躍できるオールラウンダー型司会者といえるだろう。

 特に『THE MUSIC DAY』ではパフォーマンスを披露するアーティストとの対話の時間が比較的しっかり設けられている。2018年の司会でのこと。高橋優とGENERATIONS from EXILE TRIBEが同時に出演したのだが、野球アニメのテーマソングを披露する高橋とのトークを交わし、その繋がりで関口メンディーが出演した始球式の話題を振っていた。違和感のない滑らかな繋がり、どんな話題でも応えられる知識量と技術が光る一幕だった。

 この他にも若手からベテラン、普段音楽番組に出演しない俳優陣を迎えてもトークを盛り上げていた。

 手短でも的確な言葉、メリハリのある受け答えは聞いていて気持ちがいい。さすがはキャスターという、揺るがぬ土台を感じさせる仕事ぶりだった。

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