むぎ(猫)が思い出させてくれる、“大切なもの”の存在 冒険ストーリー軸としたオンラインライブをレポート

むぎ(猫)が思い出させてくれる、“大切なもの”の存在 冒険ストーリー軸としたオンラインライブをレポート

 NHK Eテレ『ねこねこ日本史』エンディングテーマ「ねっこほって」や、CSこども・アニメ専門チャンネル“キッズステーション”『うたのじかんライブ』の第1弾アーティストに選ばれるなど、大人だけでなく子どもにまで人気を広げている、むぎ(猫)。2月にスタートした全国ツアーの大部分が中止になったことを受け、7月19日に有料オンラインライブ『むぎ(猫) Wonder Nyander Tour 2020 完結編 ~配信!そっちいかずねっこほる~』を開催した。むぎ(猫)が宝物を見つけるまでの冒険のストーリーを軸に、ゲストのDJみそしるとMCごはんとのコラボを含む、全18曲を二部構成で披露。あたたかくて楽しくて、思わずホロッと泣ける、むぎ(猫)の音楽の魅力で、全国から集まった視聴者に元気と勇気を与えてくれるライブになった。

「何百回やった曲でも、そりゃ間違えますよ(笑)」

 今回のライブは、公式Twitterアカウントで「ストーリーのあるミュージカル形式(ゆるい)」と表現していたように、むぎ(猫)が一匹(ひとり)演技をしながらストーリーになぞらえて楽曲を披露していくというもの。「宝を見つけるのじゃ」という神様からの指令で、そのつど手にするヒントを頼りに、歌で力を得ながら歩みを進めていくRPGスタイルだ。ステージ上にはスコップやつるはし、地図やコンパスなどのセットがあしらわれ、ファンはアドベンチャー気分でむぎ(猫)の冒険を見守りながらライブを楽しんだ。

 今回のストーリーを紹介した映像のあと、1曲目の「夢から醒めた夢」でライブは幕を開けた。エレキギターが鳴り響くマイナー調のメロディ、一体感のある開けたサビ。間奏でむぎ(猫)がマリンバのソロ演奏も披露すると、コメント欄には「かっこいい」「やっと会えた」「泣ける」など、むぎ(猫)との再会を喜び合うさまざまなコメントが飛び交った。

 最初のMCで、「こういう時期なので……」とライブの経緯を説明し、「お好きな姿勢で、ゆったりくつろぎながら楽しんでください」と挨拶をしたむぎ(猫)。ライブを行うのは2月24日の仙台・誰も知らない劇場以来約5カ月ぶりとのことで、どこか緊張した雰囲気だったむぎ(猫)。2曲目の「どんなふうに」で入り方を間違えて、やり直しをするというハプニングもあった。しかし「何百回やった曲でも、そりゃ間違えますよ(笑)」と、意に介さずといった様子。「いつものむぎ(猫)だ」「頑張れ!」などあたたかいコメントが多数寄せられ、オンラインでもむぎ(猫)とファンの気持ちはひとつだなと感じさせた。

 昨年リリースした2ndアルバム『君に会いに』からは、カントリー調の軽快なサウンドに乗せて、〈高等学校!〉というコーラスでコメント欄と声を合わせた「猫と学校」。「配信を見てるみなさ~ん」と画面の向こうに呼びかけた、パンクロック調の「四輪駆動の飛び出し坊や」などを披露。ポップでハジけた雰囲気の「君に会いに」には、本当なら今すぐみんなのところに会いに行きたいんだよという、むぎ(猫)の切なる思いが溢れていたように感じた。また、2017年にインディーズでリリースした1stアルバム『天国かもしれない』(今年2月に配信リリース)からも、「AとBと」や「ネコ会議」など多くの楽曲が披露された。テクノとマリンバが融合したピコピコサウンドの「履いてくノロジー」では、ニャンホン(スマホ)に搭載のAIとのコミカルなやりとりと共に披露し、ロボットダンスでも魅せ、視聴者を沸かせた。

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