エイベックス創業者 松浦勝人、新たな楽曲制作への挑戦を宣言「最後になるかもしれないけど一番やりたかったことをやる」

 エイベックス創業者・松浦勝人が、7月10日放送の『アナザースカイII』(日本テレビ系)に出演した。

松浦雅人『破壊者』

 松浦が訪れたのはハワイ・オアフ島。ここには彼が約20年前に購入した別荘がある。敷地面積約2700m平方メートル、2階建10部屋ある豪邸で、ワイキキから20分ほどの人気エリアに建設。海とダイヤモンドヘッドが一望できる。別荘の立地ならではの趣味として、松浦は目の前にある海に向かい、颯爽と水上バイクに飛び乗る。ハワイでは水上バイクは5台、スポーツカー2台、バイクを7台所有している。エンジンを積んだ乗り物に目がないのは、もともと中古車業を営む家庭に生まれ育ったからだという。

 1986年、当時21歳。横浜の上大岡でレンタルCD店「友&愛」の店長を任されたのが松浦のスタートだった。ダンスミュージックに特化させた経営が大成功。1988年、東京・町田に輸入レコード卸売業「エイベックス・ディー・ディー」を設立。その後、1990年にレコードレーベル「avex trax」を設立し、小室哲哉のプロデューサー起用。浜崎あゆみ、Every Little Thingなど直接プロデュースしたアーティストが躍進し、日本を代表するメジャーレーベルとなる。2004年、社長就任。「dTV」「音楽配信AWA」「a-nation」「ULTRA JAPAN」などの事業で業績を拡大。2017年には東京・青山に自社ビルを構えるまでに事業は膨らんだ。しかし、今年CEOを退任。

 20年前、当時の会長に「松浦君は物を作るのが好きだから、ハワイに行って一生物を作った方が良いよ」と言われた松浦。2000年の頭からハワイに来て、浜崎あゆみのアルバムを作っている時に、良さげな家だと思ったのが今の別荘だったという。松浦はハワイで音楽活動をするつもりだったが、1年もしない間に、日本から会社を立て直すから戻るようにと通達される。日本に戻り松浦は社長に。ハワイには全く来られなくなった。「自分が15〜16年ぐらい社長をやっている間、誰もちゃんとプロデュースしたことがなかったので、ずっともう一回やりたいなと思っていて、そもそも音楽を作ってる方が好きだったから、そういうのに専念する仕事をしたい」と社長を退任しハワイへ訪れた理由を松浦は語る。

 松浦は20年ぶりにハワイの地で楽曲制作をスタートさせている。収録日も朝から音源チェック。松浦はかつて苦楽を共にした精鋭を集め楽曲作りに臨んでいた。20年前と同じ場所だが、思い出に浸るためではなく、松浦にとっては全く新しい挑戦だ。

 「『40歳になったら曲が作れない』とか一緒にやってたやつがよく言ってた、若い時だから。それすごい印象に残ってて、40歳過ぎたぐらいから社長になるんですけど、15〜16年社長やってきたけど、横で秋元(康)さん見てるとずっと作ってたりするじゃないですか。やっぱ作れるんじゃないかな? 働いてて良い時期ってやっぱり今の感覚だと40歳、50歳だと思うんで、最後になるかもしれないけど、一番やりたかったことをやってみよう。『そもそも何で俺はこの業界に入った?』ってことを考えたら、そういえば途中でやり残したことがあるなと思って、20年前、途中までやってたことをもう一回やろうと思ったと。5年以内に結果が出なければ終わるから」と背水の陣で新たな制作に挑むことを宣言する。

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