ひらめ、りりあ。、まいきち、まつり……次世代女性シンガーの登竜門になりつつあるTikTok人気
二人と同様にTikTokで話題になり、少し違ったタイプの女性シンガーとして活動しているのが、現在15歳のまいきちと、17歳のまつりだ。まいきちは2017年にTikTokを開始、キュートな容姿や親しみやすい人柄で同年代の若者から支持され、『TikTok Creator Awards 2018』でグランプリを受賞。今年に入り、<ユニバーサルミュージック/Virgin Music>からメジャーデビューを果たし、ロート製薬の「メンソレータムアクネス」も彼女のデビューをサポート。人気ボーカロイド・プロデューサーであるsasakure.UKがデビュー曲「どこでもスタート」を制作し、同楽曲は歌詞検索サービス・ 歌ネットでリアルタイムランキングと注目度ランキングで1位を獲得した。
一方、まつりも5月15日にデビュー曲「だーりん。」をリリース。彼女は山梨出身のシンガーソングライターで、地元のライブハウス、TikTokやYouTubeを中心に活動している。心地よいハスキーボイスが特徴で、デビュー曲はYouTubeでミリオン再生を達成。7月1日には、2ndシングル「インディーズ」もリリースされ、ますます人気を博している。まいきちとまつりは年齢や出身、素顔も公開し、SNSだけではなくCDのリリースや、ライブやイベントの開催など、オフラインでも活動。彼女たちはインフルエンサーとしての一面も兼ね備え、同年代の女の子たちが憧れるお洒落なファッション等も注目されているのが特徴だ。
彼女たちの楽曲以外にも、瑛人の「香水」やyamaの「春を告げる」など、TikTokでバズったのをきっかけに大ヒットする楽曲は数多くある。短い時間の動画でも耳に残れば、アーティストとしてデビューできる可能性は高い。今月でグローバル公開から3年目を迎えたが、まだまだ人気が衰えることのないTikTok。今後も、紹介した4人の女性シンガーのように、“バスり”をきっかけに誕生する次世代アーティストたちに注目したい。
■苫とり子
フリーライター/1995年、岡山県出身。中学・高校と芸能事務所で演劇・歌のレッスンを受けていた。現在はエンタメ全般のコラムやイベントのレポートやインタビュー記事を執筆している。Twitter