『IDOL舞SHOW』諏訪ななか・豊田萌絵ら擁するX−UCに聞く、総勢10人で魅せるパフォーマンスの魅力と初無観客ライブへの思い
「Papier Mache IDOL」は、生きてきて耳にしたことのない言葉
ーー豊田さんは1年を振り返ってどうですか?
豊田萌絵(以下、豊田):今は、単純に仕事できるのが楽しいです(笑)。
石飛:それは間違いない。
豊田:無観客であろうと、とにかくライブパフォーマンスできることの喜びのほうが大きいです。今こうしてみんなと直接会えたことも、嬉しくて楽しいし。今は「仕事って楽しい!」という気持ちでいっぱいなので、7月の無観客ライブではその気持ちを画面の向こうのみなさんにも伝えられるようにして、「エンタメって良いね」と思ってもらって、ちょっとでもみんなの癒やしとか楽しみの一つになれたら良いなと思っています。
ーー長谷川さんは、このユニットに参加してどんな気持ちですか?
長谷川玲奈(以下、長谷川):私は、ずっとアニメが好きだったので、キャラクターのユニットに参加させていただけること自体が嬉しかったです。どういうメンバーになるのかは初リハーサルのときに初めて知ったんですけど、フタを開けたら「本当に!?」と思うくらいすごい人たちが集まっていて。最初は「大丈夫かな」とちゃんと馴染んでいけるか不安もあったんですけど、何だかんだで今は、みなさんからウザキャラみたいな感じで絡んでもらっているので(笑)、ライブ以外の現場でも楽しいです。
豊田:だる絡みというやつです。愛を持ってうざがってます(笑)。そういうポジションができる、愛されキャラだなって思いますね。
ーーまた、1月の1stシングル『カレント・ザナドゥ』は、3ユニット対抗の売上バトルで1位になりましたね。
二ノ宮:売上枚数でリアルに競わせるというのは、なかなかないことですよね。この10人のX-UCを応援してくださる方がそれだけいるということなので、これからもたくさん応援してもらえるように頑張ろうという励みになりました。
ーー1位になれた勝因というか、他のユニットにはないX-UCとしての魅力は何だと思いますか?
石飛:見ての通り、この人数だと思います(笑)。10人もいるので、そのぶん応援してくださる方が、自分の推しキャラや好きな子を見つけやすいんだと思います。それぞれ個性がはっきりしているので、必ず1人、お気に入りの子が見つかるところが魅力です。
ーーメンバーで一番個性が強いと思うのは?
石飛:侑奈ちゃんかな。発言の端々から、ちょっと変わった人だというのが見え隠れしていて(笑)。
北原:え~心外なんですけど(笑)!
ーーパフォーマンス面では?
酒井:パフォーマンスの面でも10人それぞれが魅力的で、フォーメーションの移動もありますし、どこを見ても個性的で違う一面が見られるので、ライブではきっと目が足りないくらいだと思います。それにひとり一人の歌声も違うので、1曲のなかで表情がコロコロと変わっていくところも魅力で、聴いても楽しいと思います。
鈴木:歌についても、それぞれ声色も違いますし、それが10人分もあるので、聴いていてすごく豪華に感じます。個々が歌うソロパートもあるので、推しの歌声を楽しんでもらえたら嬉しいです。それに曲調の振り幅もすごく広くて、格好いい曲から明るくて楽しいものまであるので、いろんな音楽の趣味をもった方が楽しめるのもX-UCならではだと思います。
ーー2ndシングル『Papier Mache IDOL』も、振り幅の広い2曲が収録されていていますね。
北原:デモ音源をいただいたときに、表題曲「Papier Mache IDOL」とカップリング曲「Brave Call ! ~& Just Now We come!~」の、温度差の違いにびっくりしちゃって。
鈴木:わかる!
北原:マネージャーさんが間違えて、「違うユニットの曲が送られてきた」と思ったくらいタイプの違う曲調です。3ユニットのなかでも、X-UCは本当にいろいろなタイプの曲を歌えるので、それは私たち自身もすごく楽しいし、ファンのみなさんにはいろんな味を楽しんでもらえるので、すごく良いなと思います。
青山:私は1stシングルのときから、X-UCは何かを訴えている歌詞が多いと思っていて。「Papier Mache IDOL」もそうで、今回はすごくテーマが重い歌詞なんですけど、逆に曲はすごく疾走感のあるテンポだから、言葉が流れていってしまわないようにしっかり歌わなきゃという意識があって。それで、自分から「もう1回お願いします」と歌い直しを申し出たことがあったのが印象深いです。
諏訪:この曲は、言葉を詰め込んでいるところが多い譜割りなので、メロディに対して歌詞がしっかりハマるように意識して歌いましたね。タイトルの「Papier Mache IDOL」は、生きてきて耳にしたことのない言葉だったんですけど、自分で調べたら「はりぼてのアイドル」という意味で。曲のテーマを理解してからレコーディングに臨みました。
花谷:私、レコーディングが2番手で。1番手が長谷川玲奈ちゃんだったんですけど、フルパワーで歌っていて「こんなに格好いい歌い方があるんだ!」と思って。見た目も可愛いんですけど…。
長谷川:やだ~照れる(笑)。
花谷:歌声がすごく力強くて。X-UCって、可愛らしいお嬢さん方揃いなのに……。
豊田:誰目線なの(笑)?
花谷:そのなかでも長谷川玲奈ちゃんは歌声に芯があると言うか、力強く訴えることもできるし、カップリング曲のような元気で可愛い曲もできて、表情がコロコロ変わるみたいに歌っていて。私にそれができるか、最初はちょっと不安がありました。でも実際にレコーディングしていると、ここはこういう感情なんじゃないかといった気づきもたくさんあって。歌詞やメロディの感情を汲み取って表現したので、その部分を感じていただけたら嬉しいです。