森朋之の「本日、フラゲ日!」vol.206
Mrs. GREEN APPLE、TWICE……グローバルポップの潮流と独自のテイスト 新譜からピックアップ
5周年のタイミングでリリースされるMrs. GREEN APPLEの初ベストアルバム『5』、“世界を明るくつなげる!”をテーマにしたTWICEの日本6thシングル『Fanfare』。グローバルポップの潮流を取り入れ、独自のテイストを描き出す新作をピックアップします!
10年代半ばのバンドシーンに登場したMrs. GREEN APPLEは、海外のダンスミュージック、邦楽ロック的なスタイル、J-POPシーンにもリーチできる大衆性をバランスよく共存させながら、作品を重ねるごとに支持を拡大。デビュー5周年を迎えた現在、ジャンルを超えた存在感を獲得するに至った。“フェーズ1の完結”のタイミングでリリースされた初のベストアルバム『5』には、メジャーデビューミニアルバム『Variety』のリード曲「StaRt」、ブレイクのきっかけとなったサマーチューン「サママ・フェスティバル!」、EDMを取り入れたダンストラック「WanteD! WanteD!」などこれまでのキャリアを総括して収録。これまでの活動の軌跡と音楽的な進化のプロセスを体感できる作品となっている。さらに3月末にバンド名を伏せて発表した楽曲の日本語バージョン「PRESENT(Japanese ver.)」なども収録。5人の新たなビジョンにも大いに期待したい。
ステイホーム期間、過去のライブ映像やメンバーのトークなどによるコンテンツ『with TWICE』を発信し、ファンを楽しませてきたTWICE。日本6thシングル『Fanfare』の表題曲も、“オーディエンスを元気づけ、一緒に楽しみたい”という思いが詰まった楽曲となった。壮大なスケールのEDMトラックからシャッフル系のリズムに移行するサウンド、切なさと憂いを感じさせるAメロからサビに入った瞬間にすべてが解放されるメロディラインは、聴く者の感情をしっかりアゲてくれるはず。〈やり直せばいい 何回だって〉というポジティブな歌詞、メンバー全員のチアフルな感情がつまったボーカル、夢・希望・愛するものを色にたとえたアートワークも“世界を明るくつなげる!”というコンセプトにぴったりだ。さらに韓国でリリースされた9thミニアルバム『MORE & MORE』 のリード曲「MORE & MORE」の日本語バージョンも収録。