草なぎ剛、クルミちゃんと子犬たちに注ぐ愛 小さな命の成長から感じた“温かな希望”

 クルミちゃんのお見合いを検討していた当初、舞台稽古と並行して子犬の世話も考えていたそうだが、この大変な作業を同時進行で進めるのはムリだった、と振り返る草なぎ。STAY HOMEの時期ではあったものの、考え方によっては、しっかりとクルミちゃんや子犬たちと向き合えるまたとないタイミングになったようだ。

「クルミはいつだって、僕を幸せに導いてくれる。今までも大事なタイミングで僕のところにやって来てくれたし、今回だって、赤ちゃんがちゃんと育つかどうか僕に大きな試練を与えてくれてるんだけど、余計なことを考えるヒマがなかったぶん、実はコロナの不安とか恐怖とかそういうものを和らげてくれたりしてたわけで。クルミは僕の神様だよね」(参照

 クルミちゃんとの出会いも、そして新たな小さな命たちがやってきたタイミングも、草なぎにとって心が大きく揺れる時期だった。その心許ない時期を一緒に乗り越えてくれた、クルミちゃんたち。YouTubeでも「命を授かって、育てるというのが、結構僕の中で深いことになって、改めて“生きている”って素晴らしいことだなとか。あたりまえの日常がとても大事で尊いものなんだなとか。いろんな人生について考えさせてもらった」としみじみと語る。

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仲良くミルクタイム。 育ってます。

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 草なぎとクルミちゃんたちの姿を通じて、視聴者も改めて「生きること」について考えるきっかけをもらったSTAY HOME期間だったように思う。新型コロナウイルスの脅威も、新たな命が生まれる尊さも……いつだって私たちの人生は思い通りになんて進まない。だからこそ、一つひとつできることに懸命に取り組むしかない。そして、笑顔で過ごそうとする気持ちこそ、見失ってはいけない大切なものなのだ、と。

 いずれは何匹かを譲ろうと考えていると話す草なぎだが、これほど愛情をかけて育てた愛娘、愛息子を送り出すことができるのだろうか。想像するだけで切ないその子離れの経験も、おそらくその後の草なぎの表現に大きな刺激を与えるに違いない。生きていく中でぶつかる多くの苦みや痛みも、きっと何かに繋がっていくはず。草なぎとその家族から、そんな温かな希望をおすそわけしてもらっているように感じた。

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