SixTONES、『モンスト』CMがファンから愛された理由 キャラクター契約終了を機に考える
CMソングに起用された「光る、兆し」も青春ストーリーにマッチする爽やかな楽曲だった。歌詞の一節に〈波風に揉まれたって 先が行き止まりだってぶつかり続けたら壁は砕けんだ/出来ないことなんて全部 頭ん中の妄想さ/始めることだけが明日を変える〉とある。何よりもSixTONESの軌跡や置かれていた環境とも重ねて捉えられ、この楽曲を収録した当時を思いながら、改めて歌詞をなぞると胸に迫るものがある。
Twitterでは「あの時モンストのCMに救われた」というファンの声もあった。当時単独コンサートツアーを行うなど、いつデビューしてもおかしくない人気の高まりだったが、一向に発表がなされない。同時に他のユニットの活動が盛んになればなるほど不安が募っていく……。そんな中でのCMキャラクター抜擢は、少々大げさかもしれないが、暗闇を照らす一筋の光のよう。まさに「光る、兆し」だ。
「こいつら、まちがいない」というコピーは、協力プレイができるゲームの特性を表しているが、当時のファンにとっては「SixTONESは大丈夫」「彼らならきっと夢を叶える」といった力強いメッセージとして捉えられ、心の支えとなった。
ストーリー仕立てで、SixTONESが生き生きとしてみえる。積極的に見たくなるテレビCMもなかなか珍しいのではないか。改めて、ありがとうモンストーンズ。
■柚月裕実
Web編集者/ライター。企画、担当編集、取材・執筆してます。
日本の男性アイドルの頑張りを見ては涙する30代。
始まりはSMAP中居さん。 KAT-TUN、NEWS中心の事務所担。年中HDDの整理と原稿書きに追われています。