「歌ってみた」動画が話題 DOBERMAN INFINITY KAZUKI、女性ボーカル曲カバーが生み出すシナジー

ドーベルKAZUKI、カバー曲が生むシナジー

 ジャパニーズヒップホップグループ、DOBERMAN INFINITYでボーカルを務めるKAZUKIが、LDH JAPAN公式YouTubeにて「歌ってみた」動画を公開し話題を集めている。この企画は新型コロナウイルス感染拡大の影響で“ステイホーム”が続く中で生まれたもの。KAZUKI本人が「自分はシンガーとして、こんな時だからこそ歌を届けたい」と語り、家にいながらできることとしてカバー動画を作成した。現在までにUruの「あなたがいることで」と宇多田ヒカルの「First Love」、そしてYOASOBIの「夜に駆ける」の3本が公開されており、あわせて約150万回もの再生数を記録。「心にしみる」「素敵な歌声をありがとう」など、2000件を超える感激のコメントも寄せられ、大きな反響を巻き起こしている。

 そもそもKAZUKIは2013年に始動したLDH主催の「EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 4 〜夢を持った若者達へ〜」でファイナリストに選出され、グループへの加入を果たした人物。ファンの間では、「EXILE ATSUSHIの後継者」との声もささやかれるほど、圧倒的な歌唱力の持ち主だ。DOBERMAN INFINITYにおいては4人のMCが掛け合いを披露する中、ひときわ伸びやかな美声を武器に楽曲に華やかさを加える役割を担ってきた。これまで発表したアルバムにはソロ曲も収録されているが、今回のようなカバー曲を公開するのは初の試み。それも、ピックアップした楽曲はすべて女性アーティストのものというのも興味深い。

Uru「あなたがいることで」by KAZUKI(DOBERMAN INFINITY)

 第1弾として公開したUruの「あなたがいることで」は、ドラマ『テセウスの船』(日本テレビ系)の主題歌としても話題となった楽曲で、Uruの繊細で透き通るような歌声が印象的な1曲だ。冒頭、KAZUKIは「心打たれ、そして何より今の状況にパワーを与えてくれる素敵な曲なので、是非歌ってみたいなと思い今回挑戦させていただきました」と選曲理由をコメント。そっと囁くようなAメロからエモーショナルに展開するサビまで、優しさと同時に強さも感じられるような豊かな表現力で歌い上げて見せた。

宇多田ヒカル「First Love」by KAZUKI(DOBERMAN INFINITY)#2

 また、第2弾に選んだのは宇多田ヒカルが1999年に発表した、言わずと知れたラブソングの名曲「First Love」。ムーディなアレンジも相まってKAZUKIの持ち味でもあるセクシーさが十二分に発揮され、切なく胸に沁みるカバーに仕上がった。同曲については「この楽曲は僕にとってもまさに青春の1曲でもあり、改めてこの素晴らしい名曲をもう一度このタイミングでみなさんにお届けしたいなと思い、歌わせていただきました」と思いを語っている。

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