日向坂46も参加した『欅共和国2017』観賞会 心揺さぶるドラマが生まれた“けやき坂46”のステージを観て
『欅共和国2017』のステージには、グループから卒業していった柿崎芽実と井口眞緒もいる。後に欅坂46専任となった長濱もけやき坂46のメンバーとして同じ舞台に立った。この時の映像を観て感じたのは、つくづくアイドルという職業は儚いということ。加藤史帆が「今誰跳べをパフォーマンスする時、きくとし(佐々木久美・加藤史帆)でセンターをさせていただくけど、やっぱりこの曲のセンターはめみねるだな」とツイートしている通り、この曲が発表された当時は長濱と柿崎がWセンターを務めていた。今後、あの当時のメンバーで「誰よりも高く跳べ!」を同じようにパフォーマンスする可能性は限りなくゼロに近い。
今誰跳べをパフォーマンスする時、きくとし(佐々木久美・加藤史帆)でセンターをさせていただくけど、やっぱりこの曲のセンターはめみねるだな😭😭
ウィング広がった時にファンの皆さんがたくさん声援くださって笑顔苦手だったけど嬉しくて自然と笑顔になれた記憶があります!#加藤史帆#みんなで欅
— 日向坂46 (@hinatazaka46) May 30, 2020
だからこそ、一つ一つのステージに意味があって、観る人の心を揺さぶるようなドラマがそこに生まれるのだろう。月並みな言葉だが、時間の針は巻き戻せない。そんな事実があるからこそ、多くの視聴者が当時に思いを馳せながら、『欅共和国2017』の、輝くようなステージ映像に改めて熱狂したのではないだろうか。締めのコメントとして佐々木久美が「みんなで一緒に観れたから、思い出もいつも以上に蘇ってきたし、本当に楽しかったです」とツイートしていたが、まさにこれまで経験できなかった新たな楽しみ方を提示してもらったように思う。“絆とはそこにいること”。「約束の卵」の一節が思わず頭に浮かんでくるような素晴らしい時間を過ごさせてもらった。
■中山洋平
1983年生まれ。フリーランスの編集・ライター。ボウリング、洋服、ギター、サウナ好き。Twitter