Poppin’Partyに聞く、2019年“修行期間”の成果と5周年への思い「人生の財産みたいに大切な時間」

ポピパ、“修行期間”で得た成長

「『ファンミ』を通してバラエティ力の大事さを実感」(大橋)

『Poppin’Party Fan Meeting Tour 2019!』東京公演の模様

ーー2019年5月からスタートした修行期間についても伺います。修行期間として『Poppin’Party Fan Meeting Tour 2019!』や夏のロックフェス出演など、ポピパにとっての初挑戦をたくさん行いましたが、いかがでしたか?

愛美:いろんなことに挑戦して、そこで得たものをバンド活動に還元していければという取り組みでした。

伊藤:始めに新宿アルタビジョンで流す映像(※2019年5月4日、新宿アルタビジョンにて修行開始を宣言する映像を流した)を撮影したのですが、その時はまだ何をするのかも聞いてはいなくて。でも振り返ってみると、こんなにいろんなことを経験させていただけるとは思わなかったです。

大塚:初めてロックフェスにみんなで出演させていただいたり、『ファンミーティング』という形で地方を回るのもポピパとしては初めての経験で。修行期間中は、普段できないことをたくさん実現できたし、みんな成長できたと思います。

ーー『ファンミ』では、ライブはもちろん、その土地柄にあったバラエティ企画にも挑戦しました。観客からワードを集めてその場で作詞した即興ソング作りのような企画もありましたが、振り返ってみていかがですか?

大橋:私は1公演目の名古屋メンバー(大塚紗英・大橋彩香・伊藤彩沙)だったので、スタートダッシュをかけなければいけないと思って、いつもより気合いが入っていたと思います。普段はあいみん(愛美)がリードしてくれるので、そのありがたみを再認識したというか。私自身は、トークを回すのが少し苦手なところもあって、今回の『ファンミ』を通してバラエティ力の大事さを実感しましたね。

ーーたしかに、普段のライブでも愛美さんがトークを回す役割を担ってますもんね。そんな愛美さんは、メンバーの方々の様子を見てどう思いましたか?

愛美:これまでのイベントでは進行を任されることも多かったので、私がいないときはみんなどうやって進めていくんだろうって気になっていました。打ち合わせしている姿も微笑ましくて、「みんな、よくやっとるやん」っていう親のような気持ちにもなりました(笑)。

伊藤:そんなLINEをもらった気がする(笑)。名古屋公演の即興ソングがぶっつけ本番みたいな感じで、初めてだからどうなるかも全然分からなかったんです。尺も決まっているから「ちゃんと進行通りにやらなきゃ」みたいな。もう前日から緊張で胃が痛かった(笑)。でも、バンドリーマーの方々の力も借りて作ってみたら、意外と上手にできて。その日の動画をさえチ(大塚紗英)がみんなに送ってくれたんですけど、あいみんとりみりん(西本りみ)から「お疲れ様!」っていうLINEが来た時はすごくうれしかったです。

大塚:たしかに、即興ソングが一番怖かった。その公演ならではの言葉を入れようっていうルールは決めつつも、それ以外はふわっとしていたので。毎公演を動画に撮って、この企画をどうやって笑いに繋げるのか、各々が即興と向き合って……すごくゆるいコーナーに見せかけて、私たちの方はすごく真面目に取り組んだ企画でした。

伊藤:さえチは演奏担当でもあったもんね。即興ではステージに必要ないろんな感覚を鍛えられたと思う。

大塚:でも、(彩沙は)普段一緒にラジオで即興ソングコーナーやってるから心強かったよ!

愛美:私はそんな様子を見守っている中で、自分の子どもが一人暮らしをするときってこんな気持ちなのかなって……(笑)。

伊藤:そんな心境だったの!?

愛美:つい助言をしたくなっちゃう感じというか、子離れできない親の心境かな。今回を機に、親として子どもを見送るスキルを手に入れたと思います(笑)。

大塚:いや、まだまだだよ! だからこれからも引き続きよろしくお願いします(笑)。

大橋:そうか、『ファンミ』の時に私が感じていた不安は、初めて一人暮らしをする時の気持ちだったのか(笑)!

「メンバーが何を考えているのかすぐに分かるようになった」(西本)

『Breakthrough!』ブックレット写真(in グアム)

ーーツアーとして各都市を回ったことも初めてだと思います。それぞれの土地のバンドリーマーの様子はいかがでしたか?

西本:みんな、「地元に来てくれてありがとう」って言ってくれました。私も地方出身だから、特に学生の頃の東京に行きたくても行けない気持ちがすごくわかるんです。バンドリーマーの方々は年齢層も広いんですけど、学生さんから「普段なかなか会いに行けないから、来てくれて嬉しかった」という言葉をいただいたり、喜んでいる反応を肌で感じられたのは本当に嬉しかった。私たちも普段行きたくてもなかなか行く機会が無かったりするので、今回は5カ所でしたけど、これからもっと色んな場所にいけたらなって思います。

大橋:私自身、バンドリ!はもちろん、関東以外でのライブもあまり経験したことがなかったから、各都市のバンドリーマーさんに会いに行けたのは嬉しかったです。でも、その土地土地に色はあるんですけど、やっぱりみんな『バンドリ!』が大好きという熱い気持ちは共通していて。その熱量を身をもって体感できたのは感動しました。

愛美:即興ソングで上がってくるワードも各地域で個性があって面白いんですよ。それに大阪公演でやった新喜劇のパロディは、関西じゃなきゃあそこまでウケなかったと思います。ああいう挑戦も、地方ならではなのかなって。

ーー愛美さん、西本さん、伊藤さんによる新喜劇のパロディは、綿密にリハーサルを重ねて臨んだそうですね。

伊藤:ポピパでお笑いやお芝居をやったことがなかったので、かなり真剣に取り組みました。お客さんの反響も良くて、「こういう可能性もあるんだな」というひとつの扉が開けた感覚もあったし、もっと他にもチャレンジできることがあるかもしれないと思える経験になりました。

西本:新喜劇は台本があったんですけど、他の公演でやったエチュード(即興劇)はその場で考えてやったので、起きたことにすぐ対応する反射神経は身についたかも。公演ごとに、メンバーが何を考えているのかすぐに分かるようになってきたのも修行の成果ですね。

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