TWICE、9人それぞれの“人として”の自然な魅力 パク・ジニョンによる個性を引き出す秘訣も明らかに

 メンバー一人ひとりこそがTWICEというグループの魅力に繋がっていることは『TWICE:Seize the Light』Ep.2で明かされていた通りだが、それぞれの持つ個性について彼女たちの口から語られるEp.4は、TWICEファンでない人、また知って間もない人にとっても9人の人となりを知ることのできる内容となっている。

Ep 4. TWICE is TWICE | TWICE: Seize the Light
TWICE『&TWICE』

――あなたはどんな人ですか?

 インタビューで投げかけられたこの問いに、「私は怒られることが多いです。自分でも分かってます、マネージャーも大変ですね。ごめんなさい」「踊ることがすごく好きです」と答えたのはモモだ。時には海外での遠征先で私物を置き忘れてしまうようなうっかりミスをしてメンバーから総ツッコミを受けるような愛らしさもありつつ、ひとたび舞台に上がれば誰もが認めるメインダンサーとしてパフォーマンスの先頭に立つ頼もしい存在となるのが彼女である。

 「ケンカは嫌いだし、平和主義者です。悪口も言わない。(人が)イヤなことはしないの。無口でも、すべきことはします。周りの言いなりになってると思われているけど、自分の意見はちゃんと言います」と答えたチェヨンは、口数こそ少ないながら、普段の言動に周りへの思いやりや芯のある姿勢が表れているメンバーとして知られる。

 思わず笑ってしまったのは「みんなは理解してくれませんが時々、無性に叫びたくなります。一人で踊ったりもします」と話したサナ。確かに、急に大きな声を出したり踊り出したりする彼女の楽しい一面には、いつも一緒にいるはずのメンバーすら驚かされることもしばしばだ。

 しかしこの挙動は「人が好きだから仲良くなるのが早いし、すぐに相手を信用しますね」「いつも誰かと一緒にいたいし、誰かのそばにいたいんです」と話すサナが、周りに親しい人がいることを実感したときにみせる喜びの表現なのかもしれない。

 ここまでを見て感じたのは、彼女たち自身によって描写される自己像は、対外的なキャラクター付けを意識した不自然な響きを持たないにも関わらず、ファンとして「そうそう、そういうところが好きなんだよ!」と言いたくなるような“わかりみ(共感の気持ち)”をもたらす的確さがあることだ。もちろん表舞台に立つ者として、セルフイメージを把握し発信する機会が多いこともあるだろう。しかし「私は、状況によって性格が変わる人です。落ち着いて静かなときもあるし、ふざけるときも明るいときもある。どれも私の一面です」というダヒョンのコメントなどからは、アーティストとしてだけでなく“人として”の自分を言い表しているような素直さがあるように思えた。

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