Sexy Zone、確立されていくメンバーのキャラクター “セクエボ”でさらなる進化を求め奮闘

 俳優として“主役”の存在感がある佐藤勝利。デビュー当時からグループのセンターとして注目を浴びてきた。不動のセンターとしての自覚、覚悟のような気持は、インタビューでも度々語られている。ジャニーズ入所10年を振り返り、変わったことについて聞かれると、「自分の出し方」、「何かを守りたいときは1番に攻めなきゃいけない」とグループのメンバーとして意識の変化を語った(参考:ラジトピ)。ファンからは“顔面国宝”と呼ばれて久しいが、番組を通してひたすらツッコミつづけたこともあった。佇まいに華があるが、実はバラエティもいけるのだ。

 現在、現役大学生のマリウス葉は、ジェンダーにとらわれない発言で注目を集めた。ラジオ番組や雑誌を通して「女子力」をテーマに寄せられたお便りに、男女関係ない、ありのままの自分でいよう、と回答した。マリウスは2020年5月号からファッション情報誌『SPUR』で対談連載「One step at a time 一歩ずつ進もう」がスタートした。彼が育ったグローバルな環境も大きいかもしれないが、流してしまいそうなことに疑問を持ち、自分の意見を述べる。旧来のアイドル像にとらわれないマリウスの存在は、視座を高く、多角的な視点を与えてくれる存在だ。

「極東DANCE」から感じる“いまのSexy Zone”

 2月に発売された7thアルバム『POP × STEP!?』収録の「極東DANCE」は、日本古来から伝わる言葉を盛り込んだ歌詞を、デジタルサウンドにのせたダンスミュージックだ。MVの背景には近代的なビル群の夜景に殺陣も登場。新旧、和洋、日本語に英語……様々なものがミックスされている中に、着物をオマージュした衣装を着たいつもの4人。〈和を以て尊しとなし〉〈抗うでも争うでもない 誇り高く舞い上がれ〉と歌う。

「極東DANCE」Music Clip(初回限定盤A収録映像ダイジェスト)

 この歌詞は、番組を通して彼らが進化するべく見聞を広げようと奮闘する姿を彷彿とさせる。また、旧来の価値観について考える場を与えてくれるなど、いまのSexy Zoneを表しているようにも思えた。

スカパー!「Sexy Zoneの進化論」TVCM WEB限定対談動画

 YouTubeで公開されている「スカパー!『Sexy Zoneの進化論』TVCM WEB限定対談動画」では、「10年前覚えてる?」の問いに、「覚えてない」と即答したマリウス。デビューから10年が経とうとするが、まだ20代という若さ。彼らを応援することによって、好奇心を失わずに、進化のきっかけをもらえそうだ。

■柚月裕実
Web編集者/ライター。企画、担当編集、取材・執筆してます。
日本の男性アイドルの頑張りを見ては涙する30代。
始まりはSMAP中居さん。 KAT-TUN、NEWS中心の事務所担。年中HDDの整理と原稿書きに追われています。

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