Juice=Juice、元こぶしファクトリー 井上玲音加入は必然? 宮本佳林やグループとの共通点を探る
また、Juice=Juiceとこぶしファクトリーがともに力を入れてきた、「歌」についても注目しておきたい。
Juice=Juiceは先述の通り、宮本を中心にスキルアップを図っていく中で、全員が高い歌唱力を身につけてきたグループだ。オリジナルメンバーが「歌といえばJuice=Juice」という土台を作り上げてから加入した2期以降のメンバーも、真摯に歌に向き合っている。
それが広く世間に知られるようになったのは、昨年7月に『うたコン』(NHK総合)内で披露された「「ひとりで生きられそう」って それってねぇ、褒めているの?」のパフォーマンスだろう。激しいダンスをしながら生歌で曲を披露した彼女たちに視聴者は度肝を抜かれ、放送終了後しばらくはSNSのトレンドを賑わせた。
一方こぶしファクトリーも、2017年にオリジナルメンバー3人が立て続けに卒業してから、残った5人で新たな技として「アカペラ」を身につけた。特に井上は、新たにボイスパーカッションを会得。ライブやYouTubeなどで披露するたびに上達し、ファンを驚かせていた。
井上がJuice=Juiceに加入することで、新たなJuice=Juiceのハーモニーが出来上がるのが楽しみだ。もしかすると、曲中にボイスパーカッションのパートがあったり、アカペラの曲を披露したりすることもあるかもしれない。こぶしファクトリー時代に培ったものを存分に活かし、活躍してくれることを期待している。
このように、期待しかない井上のJuice=Juice加入だが、ひとつだけ残念なのは、井上の正式な活動が、宮本の卒業後からになるという点だ。せっかくここまで魅力的なメンバーが揃っているのだから、できることなら「今の」Juice=Juiceに井上が加入した、9人でのパフォーマンスを見てみたかった。何かの機会に見ることができないだろうか……と祈りつつ、新生Juice=Juiceの、井上の、そして旅立つ宮本と、他のこぶしファクトリーメンバーの、新たな活躍を楽しみに待ちたい。
■みずさき
ライター。アイドルを中心にエンタメ系記事の執筆を行う。
また、アラサー女性4人組サークル「劇団雌猫」として執筆、イベント業も行なっている。
新刊『本業はオタクです。 シュミも楽しむあの人の仕事術』が7月22日ごろ発売。
Twitter:@samizusaki