The Individualism of BEYOOOOONDS ~ビヨーンズの個性と発展~
BEYOOOOONDS 江口紗耶、「Go Waist」での“サヤー隊長”が転機に キャラクター性を徹底解説
ハロー!プロジェクトの最新グループ、BEYOOOOONDS。2018年に結成され、2019年にシングル『眼鏡の男の子 / ニッポンノD・N・A! / Go Waist』でメジャーデビュー。寸劇などの身体要素を取り入れた個性的な楽曲が話題を呼び、オリコン週間チャート初登場1位を獲得。同年末には日本レコード大賞の最優秀新人賞を受賞。令和2年、さらなる飛躍が期待されているアイドルグループだ。
楽曲も個性的なら、メンバーのパーソナリティーも個性的なのがBEYOOOOONDS。今回の連載企画では、メンバー12人それぞれのキャラクターについて、5つのポイントを立てて紹介していく。第4回はBEYOOOOONDSおよびCHICA#TETSUのメンバー、江口紗耶。ぱっつん前髪がトレードマークの女の子だ。
研修生時代は島倉や岡村と同期
江口の出身は兵庫県。当連載の西田汐里回で「京都府出身のハロプロメンバーは珍しい」と書いたが、兵庫県出身も同じぐらいレア。歴代のハロプロメンバーでは松浦亜弥、ココナッツ娘。のアヤカぐらいしかいないのだ。
幼稚園の頃は人見知りで人前に全然出られない子だったという江口。母親からの勧めで小学校1年生からダンス教室に通うようになり、そこでパフォーマンスの楽しさを知って、アイドルに憧れるようになった。また、母親がモーニング娘。のファンで、江口が幼少の頃からミニモニ。のグッズなどが家にあるなど、親しみは昔からあったようだ。
母も娘にアイドルになってほしかったようで、江口はモーニング娘。の追加メンバーオーディションに応募する。合格はしなかったが、ハロプロ研修生へ入ることになるのが2017年3月。同期には島倉りか、岡村美波、Juice=Juiceの松永里愛などがいる。そして2018年6月、一岡伶奈がリーダーを担当する新グループへ島倉、西田汐里とともに加入することが決定。これがCHICA#TETSUとなり、BEYOOOOONDSとなる。
プリンセス?隊長?
江口紗耶のニックネームで有名なものに「プリンセスさやりん」がある。これはCHICA#TETSUと雨ノ森 川海が結成されたものの、まだグループ名が決まっていなかった時期の2018年8月20日に山野ホールで開催された『新グループ お披露目FCイベント2018 ~夏の陣ZIN~』が初出。司会の上々軍団のさわやか五郎と鈴木啓太が、名字が江口なので「あんちゃん」というあだ名を提案したところ、本人が却下して「プリンセスさやりんと呼ばれたい」と発言したそうなのだ。
実際、江口本人にはお姫様的な要素がいくつかある。お菓子作りや可愛い靴を集めるのが趣味で、前述のダンスとともにピアノも小さい頃から習っていた。中学では吹奏楽部でクラリネットを吹いていたというし、好きな食べ物はカルボナーラ、モンブラン、マカロンだ。また、江口のブログでは自撮りなどの画像を掲載する際に「お写真です」と必ず書き添えており、これもどこかお姫様っぽい(この「お写真です」は研修生時代のブログでもやっていた)。
そんなプリンセスさやりんだが、BEYOOOOONDSのシングル曲「Go Waist」では、曲中で「サヤー隊長」というキャラクターに扮している。エクササイズがテーマの楽曲で、ビリーズブートキャンプのビリー隊長のパロディキャラなのだが、ご丁寧にシックスパックの腹筋までメイクで描き入れて、サヤーズブートキャンプを熱血指導。〈「お疲れしゃーした」〉というセリフとともに、彼女の存在感がグループ内で一気に増した瞬間だった。江口本人は「このキャラをやることで自分を変えることができた」と述懐しており、貴重な経験になったのではないだろうか。なお、3月11日の江口ブログでは実際にビリーズブートキャンプを始めてみたと書いているのが面白い。