NCT 127、最新作がビルボードチャートでも好調 NCT各ユニットのサウンド個性を解説
また、最初にデビューしたNCT Uは、当初から洗練されたイメージがあった。「WITHOUT YOU」や「YESTODAY」など他のグループより少人数でありながらも、それぞれの歌声とハーモニーで独自の路線を作ってきた彼らだが、7人編成でリリースした「BOSS」ではハイレベルなパフォーマンス力で力強い印象を与えた。最新曲「Coming Home」は包容力を感じるバラード曲であり、それまでグループとして絶えず進化し続けてきたNCT Uに新たな個性を与えている。
NCTの中では最新のユニットであるWay V(威神V)。中国へのK-POPアーティスト進出ということで中国語の歌詞でありながら、音楽性でもこれまでにはない真新しさを感じさせている。K-POPに加え、中華テイストも感じさせる楽曲「Take off」は独特な高貴さを持ち、中国でもK-POPが流行する中、Way Vを一際目立つグループにした。また「Love Talk」はC-POP特有の哀愁が電子音的なダンスサウンドと融合され、NCTの音楽ジャンルの開拓にも成功した。
それぞれが様々な音楽性を模索し、独立したアーティスト性を持ちながら、一つのグループとして統率感を持つNCT。K-POPにおける最先端のサウンドを追求し、世界中のファンを熱狂させてきた彼らであるが、今後も未知数な活動が期待されるグループの一つとして注目を集め続けるのは間違いないだろう。
■momotoxic
ブロガー。自称”楽曲派”。Twitter:@momotoxic1006