2PM、爽やかなデビュー曲から“野獣アイドル”な楽曲まで 日本リリースシングルから振り返る音楽的変遷
3月13日、日本で発表された楽曲からのベストアルバム『THE BEST OF 2PM in Japan 2011-2016』をリリースした2PM。現在、メンバーの兵役中によりグループ活動を休止している彼らだが、同作がオリコンデイリーアルバムチャートで1位を獲得し、日本での根強い人気が変わらないことを証明した。
今回は、2PMが日本でリリースしてきた11枚のシングルから、彼らの音楽変遷を振り返ってみたい。
爽やかな白装束でデビュー
2011年5月、シングル『Take Off』で2PMは日本デビューを果たした。「アジアNo.1"野獣アイドル"2PM!」というキャッチフレーズでデビューした彼らだが、表題曲「Take Off」は、白い衣装をまとったメンバーたちが、宇宙船のようなセットで歌い踊る明るい楽曲に仕上がっている。
〈Ready, ready ready for the take off〉と飛行機の羽のように腕を広げて飛ぶようなダンスの振り付けは、ファンの間でも浸透し、ライブでは一緒に行うポイントダンスとして盛り上がる曲だ。
“野獣アイドル2PM”を確立した「I’m Your Man」
そんな爽やか路線でいくのかと思いきや、2枚目のシングル曲「I’m Your Man」でガラッと雰囲気を変えてくる。これこそ、“野獣アイドル”の代名詞となった曲かもしれない。
以前のコラムでも紹介したが、「I’m Your Man」は、彼らの持つ野性味と雄々しさが他のグループたちとは全く違っていた。この曲でファンになった人も多いと聞く。それくらい2PMのカラーを作り上げてきた曲と言えるだろう。
その後の3枚目のシングル曲「Ultra Lover」で「Take Off」のような爽やかな路線に一旦戻るが、4枚目のシングル曲「Beautiful」以降しばらくはこの路線で走っていくことになる。野生的で大人の色気をまとった2PMのスタイルが確立されていくのだ。
特に5枚目のシングル曲「マスカレード ~Masquerade~」はその真骨頂と言えるかもしれない。鍛え抜いた肉体を惜しみなくさらけ出し、哀愁漂う曲でダンスをする2PMの存在感は唯一無二だろう。