DA PUMP、『CDTV』SPではどんなパフォーマンス見せる? 工夫凝らされたステージ演出を振り返る

 舞台に上がるからには、観客を楽しませたい。

 DA PUMPのパフォーマンスを貫くのは、そんなサービス精神だ。たとえ同じ楽曲を披露しようと、どのステージも一期一会。全力を出しきり、ファンの声援に応えることを、モチベーションとしているような気さえする。そしてそれを支えるのが、見てくれる人への感謝だろう。再ブレイク以降、メンバーはさまざまな局面で感謝の言葉を口にしてきた。出演した歌番組で、ライブのステージで、直接声を届けることを大切にしてきた。ただ楽しませたい。その一心でパフォーマンスを磨き、コラボや衣装にもこだわってきたのがDA PUMPだ。決して賑やかしや目立つためだけではない。すべては揺るぎない信念が表れたステージ演出のためなのである。

 『CDTVスペシャル!卒業ソング音楽祭2020』では、新曲「Heart on Fire」をTV初披露する。本作での注目はなんといっても2秒で覚えられるダンスとして話題になりつつある“つり革ダンス”。考案したメンバーのTOMOいわく、これは「米国で流行っているコメディアンやスポーツ選手がハッピーな時にやるダンス。つり革を右手で持って膝をクイックイッと曲げます」とのこと。ISSAが「誰かの心にも火を付けられるような楽曲」と語る通り(参照)、軽快かつエネルギッシュなサウンドも相まって、またも大ブームを巻き起こしそうだ。

 また、番組ではライブのみならず楽曲に対するアーティスト自身の想いも徹底取材し、彼ら自身のこだわりや発案を反映させたスペシャルステージを作り上げるという。普段は見られない打ち合わせの様子など舞台裏にも迫った構成はファンならずとも必見。DA PUMPらしいハッピーで元気が湧いてくるようなステージを見せてほしい。

■渡部あきこ
編集者/フリーライター。映画、アニメ、漫画、ゲーム、音楽などカルチャー全般から旅、日本酒、伝統文化まで幅広く執筆。福島県在住。

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