RADWIMPSが3月11日発表曲を通して伝え続けること 「世界の果て」を機に考える
東日本大震災は9年前。当時はまだ生まれていなかったり、物心がついておらず覚えていないという人もいるかもしれない。生まれていてもはっきりと当時を覚えている人は少ないかもしれない。大人も同じだ。少しずつ記憶は薄れている。しかし忘れてはならない。今も仮設住宅に住む人たちもいる。大切な人をや家を失った人たちの傷は完全に癒えたわけでもない。改めて思い出し考えるきっかけをRADWIMPSは音楽によって与えてくれたのだと思う。
過去の3月11日に発表された楽曲とは違う雰囲気ではある。しかし変わらず優しさも感じる歌詞でもあり、〈心配せずいてよ この世界で君を 見つけたのと同じようにたやすく たどり着くから〉というフレーズで曲が締めくくられている。希望を感じる表現なのだ。
前向きな表現や励ます歌でリスナーに力をくれる楽曲も魅力的だとは思う。しかし希望も絶望も両方感じさせてくれて、それによって考えさせられたり寄り添ってくれる音楽も必要だ。RADWIMPSはその役割を担おうとしているのかもしれない。
■むらたかもめ
オトニッチというファン目線で音楽を深読みし考察する音楽雑記ブログの運営者。出身はピエール瀧と同じ静岡県。移住地はピエール中野と同じ埼玉県。ロックとポップスとアイドルをメインに文章を書く人。
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