NOT WONK、Jurassic Boys、突然少年……アジカン『酔杯』ツアー出演バンドの魅力 後藤正文の言葉とともに紐解く

 ずっと青春の中にいるようなバンドがいる。最後に取り上げたいのは突然少年。西東京市出身、高校の軽音楽部で出会ったメンバーで結成された、大武茜一郎(Vo/Gt)、カニユウヤ(Gt)、とだげんいちろう(Ba/Cho)の3人からなるバンドだ。昨年ドラムの良原涼太が引退し、現在はドラマーを募集しながらサポートドラマーを迎えて活動している。2018年には、過去にKing GnuやMy Hair is Badなどが出演した新人アーティストの登竜門ともいえる『FUJI ROCK FESTIVAL ‘18 “ROOKIE A GO-GO”』でパフォーマンス。翌年の『FUJI ROCK FESTIVAL ‘19』ではレッドマーキーステージで演奏するなど、音楽シーンに着実にその名をとどろかせている。

突然少年 - ボール(FUJI ROCK 19)

 ライブを観れば後藤が彼らの魅力を「不器用で実直な情熱」と表現することが頷ける。時に上裸になり、全身全霊で音を鳴らす彼らは、友達のこと、自分の住む街のこと、恋愛のことなど、自分や自分の周辺のことを日記を綴るように歌う。全力で等身大の自分を率直に歌う彼らは、青く瑞々しくまっすぐで、とてもまぶしい。ライブでほとばしるエネルギーがたまらないバンドだ。

 若手のバンドシーンは今、確実に盛り上がっている。これらのバンドのパフォーマンスを観ればそう思わずにはいられない。紹介した3バンドすべて、エネルギーに満ちたライブパフォーマンスが特徴的だ。ぜひASIAN KUNG-FU GENERATIONのツアーを機に彼らの熱量を感じ取ってほしい。

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