『Passion』インタビュー
大原櫻子が『Passion』に注ぎ込んだ“情熱” 洋楽、NY、舞台出演……様々な刺激からのインスピレーションを明かす
「自分の方向性に沿って活動できていると感じています」
ーーアルバムの制作のたびに音楽のジャンルがどんどん広がっていきますね。「Sing Sing Sing」はポジティブなパワーに溢れたポップチューン。大原櫻子さんのパブリックイメージに近い曲かなと。
大原:元気で前向きでかわいい曲ですよね。自分を客観視すると、やっぱりそういうイメージがあるんだろうなと思います。1stシングルの「サンキュー。」(2014年)や自分が演じた役柄(映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』のヒロイン役・理子)もそうだし、そのイメージを求めてくれている方も多いと思うんですよ。私も求められたことはやりたいし、自分自身がそのイメージとかけ離れているとも思ってないんですよね。
ーーなるほど。一青窈さんが作詞をした「電話出て」は、これまでの大原さんのイメージにはなかった曲では?
大原:そうですね。スタッフの方の提案がきっかけで、一青窈さんに歌詞をお願いしたんです。メロディはすでに完成していたので、どういう歌詞にするかはお会いした時に話させてもらって。その頃、ちょうど私の中で様々な出会いや別れが重なっていて、悶々としていた時期だったんです。その胸の内を正直にお話ししたら、この歌詞を書いてくださって。最初に送っていただいた時に書かれていた文字の大きさがバラバラで、〈電話出て!!!〉のところがすごく大きい字になっていたりして。「こんな風に歌って!」と言われているような気がしたし、すごく激しい感情の曲になりましたね。この曲が出来たとき、すぐに「アルバムの最後にしよう」と思ったんです。確かに“サクちゃん”(大原の通称)のイメージにはなかった曲だし、衝撃を残したままアルバムを終えたかったので。
ーー『Passion』というアルバムのタイトルについては?
大原:最後に「電話出て」を入れたのもそうだし、情熱を注ぎ込んで、全力で歌い切った曲ばかりなんですよね。いろんなタイプの曲が歌えたのも良かったなと思っています。「大原櫻子って、こんな感じだよね」ではなくて、「いろんな楽曲があって面白いね」と言われたいんですよね。
ーーやりたいことが実現できている実感もある?
大原:あります。自分の方向性に沿って活動できていると感じていますし、今回のアルバムのジャケットもそうなんですけど、私の好みをわかってくれているスタッフのみなさんとタッグを組めているおかげだと思っています。
ーーデビューから5年以上が過ぎて、4作目のフルアルバムが出来上がりましたが、歌うことに対する情熱も強まっているのでは?
大原:それもありますし、2019年の10月にニューヨークに行ったときの刺激がすごく大きかったんです。ミュージカルの『ヘイディズタウン』『ウェイトレス』を観に行ったんですが、私と同世代の子も歌っていて、そのレベル、クオリティがすごく高いんですよ。どうやって感性を磨いているんだろう? と思ったし、私ももっともっと頑張らないとなってやる気が湧きました。次はぜひ、ロサンゼルスに行ってレコーディングがしたいです。
ーー2020年はミュージカル『ミス・サイゴン』(ヒロイン・キム役/帝国劇場)に出演することが決まっていますが、今年も舞台と音楽活動の両立になりそうですか?
大原:今年はまず、『ミス・サイゴン』に集中ですね。30曲くらい歌うんですけど、あまりに大変なので、その先のことが考えられなくて……! ぜひ『ミス・サイゴン』を観に来てもらえた方に私の歌も聴いていただけたら嬉しいです。本当にハードな舞台になりそうだし、いまは怖さしかないですが、とにかく頑張ります。アルバムのツアーは、もう少し先になりそうですね。
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■リリース情報
アルバム『Passion』
発売:2月5日(水)
<初回限定盤A(CD+DVD)>
価格:¥4,500(税抜)
<初回限定盤B(CD+BOOKLET)>
価格:¥4,000(税抜)
<通常盤(CD)>
価格:¥3,000(税抜)
※各形態初回プレス分のみプレイパス対応
※封入特典:ダブル購入者施策抽選応募用シリアルコード(各初回プレス分のみ) ニューシングル「」Shine On Me」(初回プレス分)封入のシリアルコードも必要。
※2月5日より音楽ストリーミングサービスおよびiTunes Store、レコチョク、moraなど主要ダウンロードサイトにて配信スタート
※対応ストリーミングサービス:Apple Music、LINE MUSIC、Amazon Music Unlimited、AWA、KKBOX、Rakuten Music、RecMusic、Spotify、YouTube Music
アルバム収録内容:CD・全形態共通
全12曲
M1.Amazing!
Lyrics: Kanata Okajima / Music: Manabu Marutani, Cage & Oneye, Hide Nakamura
Arranged by Manabu Marutani and Cage & Oneye / Produced by Manabu Marutani
M2.I am I
Lyrics: Kumiko Takahashi / Music: Manabu Marutani
Arranged and Produced by Manabu Marutani
M3.Special Lovers
Lyrics&Music: Sakurako Ohara, Kanata Okajima, Ryosuke "Dr.R" Sakai
Produced by Ryosuke "Dr.R" Sakai
M4.未完成のストーリー
Lyrics: Kumiko Takahashi / Music: Takahiro Konagawa
Arranged and Produced by Keisaku Nakamura
M5.きらきらきら
Lyrics: Yoshiki Mizuno / Music: Yoshiki Mizuno
Arranged and Produced by Keisaku Nakamura
M6.コントラスト
Lyrics: Maki Nagayama / Music: Daisuke Kawaguchi
Arranged and Produced by Daisuke Kawaguchi
M7.Grape
Lyrics: Kumiko Takahashi, Manabu Marutani / Music: Manabu Marutani
Arranged and Produced by Manabu Marutani
M8.Shine On Me
Lyrics: Junji Ishiwatari, Manabu Marutani / Music: Manabu Marutani
Arranged and Produced by Manabu Marutani
M9.REALITY SHOW
Lyrics: Shoko Fujibayashi / Music: Akira Sasaki
Arranged and Produced by Akira Sasaki for FLYINGEASY
M10.By Your Side
Lyrics: Maki Nagayama / Music: Tomotaka Matsui
Arranged and Produced by Tomotaka Matsui (Sweet Strings)
M11.Sing Sing Sing
Lyrics: Kanata Okajima / Music: Manabu Marutani
Arranged and Produced by Manabu Marutani
M12.電話出て
Lyrics: 一青窈 / Music: Manabu Marutani
Arranged and Produced by Manabu Marutani / Co-Arranged by Takashi Fukuda
<DVD・初回限定盤A収録映像>
「Special Lovers」Music Video
「Amazing!」Music Video
「コントラスト Studio Live at VICTOR STUDIO」
「By Your Side / Sakurako Ohara & her Sweet Hollywaiians」
「Shine On Me / Dance Movie & Making」
<Passion PHOTOBOOK・初回限定盤B>
トータル52Pの大ボリューム
■出演予定情報
ミュージカル『ミス・サイゴン』
<出演>
エンジニア役:市村正親
キム役:高畑充希、昆夏美、屋比久知奈、大原櫻子
「ミス・サイゴン」公式サイト