常田大希の誕生日に考える、創造性を更新し続ける“表現者”としての凄みと“面白い男”のギャップ
常田大希が5月15日に34歳の誕生日を迎えた。King Gnu、MILLENNIUM PARADEとしての活動のみならず、マルチに活躍するクリエイターとしての魅力も放ち続けている彼だが、この一年は特に新たな発信が際立っていた。本稿では常田の多方面にわたるクリエイティビティ、そしてその人間味について掘り下げていきたい。
企業タイアップでも発揮される尽きない創造力
大きなトピックスとして、昨年夏、初のジュエリーコレクション「POINTLESS JOURNEY」を展開したことがある。アルファベット、数字、記号をモチーフにしたイニシャルリングやチェーンネックレスなどを自ら企画、ディレクション。今年4月には「adidas Originals」と「atmos」とのトリプルコラボレーションとなるシューズも発売。「99の無意味を以って、1の意味を知る」というコンセプトを体現したアイテムには、細部にまで常田の美学が反映されている。常田は商品展開にあわせて楽曲も発表しており、ブランドと音楽が互いを刺激し合う新たな表現へと結びついている。
また、昨年夏の「Bottega Veneta」による日本オリジナルキャンペーンとのコラボレーションには、オリジナル楽曲を書き下ろした。ともにキャンペーンに登場したタモリと「Bottega Veneta」に捧げた(※1)と語る「SUNDANCE FOR BOTTEGA VENETA」は、ジャズマンであり、即興芸に長けるタモリにインスパイアされたという激しいナンバーだ。常田らしい実験性と洗練されたサウンド、そしてポップカルチャーへの造詣の深さが組み合わさった見事なコラボレーションと言えるだろう。
そして、2023年からクリエイティブ監修を行っているメンズケアブランド「MARO」のCM第3弾も昨年公開され、楽曲も制作。映像ではさまざまなヘアスタイルを披露しながら、書き下ろし曲を演奏している。常田の投稿によると「名曲の予感もします(まだここしか作れてない種だけどいつかどこかで花になってお会いしましょう)」(※2)とのことで、ここで聴かせた断片がいつか完全版としてリリースされる可能性もあるようだ。こうした要素を企業タイアップでも自由に仕込み、我々に大きな期待を抱かせてくれる。アート性とエンターテイメント性、その両方が彼の創造物には宿っている。
MARO NEW CM
9/1から放送開始ですう
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….名曲の予感もします(まだここしか作れてない種だけどいつかどこかで花になってお会いしましょう)
ㅤhttps://t.co/J4ghqYaHwv
ㅤ@MaroMenTweet @KingGnu_JP pic.twitter.com/s19F1E2I4N— 常田大希 - Daiki Tsuneta (@DaikiTsuneta) August 28, 2025
King Gnuメンバーによって明かされた常田の意外な素顔
こうした洗練された表現者としての姿を見せる一方で、King Gnuのメンバーが語る常田の素顔は、親しみやすい魅力を放っている。今年4月に放送された、新井和輝(Ba)がパーソナリティを務めるラジオ番組『SPARK』(J-WAVE)に井口理(Vo/Key)と勢喜遊(Dr/Samplar)がゲストとして登場した際には、特別企画「常田くんについて語り合おう」が展開され、常田についてのエピソードトークが繰り広げられた。「話題が次々に出てくる」「実は一番お喋りで面白い男」といった意外な印象が多く語られ、メンバーだけが知る彼の素顔が判明。ステージ上では寡黙だが、プライベートやバンド内ではクラスの人気者のようなポジションで仲間を巻き込む人物像が浮かび上がった。鋭い芸術的センスのみならず、柔らかく軽妙な人間味溢れる側面もまた多くの人を惹きつける大きな魅力なのだろう。
自身の主張をストレートに発信する姿も、この一年では印象的だ。現在開催中の『King Gnu CEN+RAL Tour 2026』について、事前にInstagram Liveで公演中のスマホ撮影を全編OKとする異例のルールを発表した。「日本はマナーが良いのにルールが厳しすぎる」という率直な思いを、自身の言葉としてリスナーに直接伝えたのだ。この行動は彼にとってのロックコンサートの美学の提示であり、それに呼応するファンとの距離の近さを重視の表れと言えるのではないだろうか。完成されたショーを届けるだけではなく、オーディエンスと直にコミュニケーションを取りながら成立するライブをKing Gnuは貫いているのだ。
King Gnuとしては、この一年で「SO BAD」「AIZO」とアグレッシブで鮮烈なナンバーをリリースし、来年の結成10周年に向けてさらにモードを研ぎ澄ませているように思う。彼の多岐にわたる表現もまた勢いを留まることを知らない。多くの分野を横断する類を見ないクリエイターとして、ここからまた強烈な飛躍を果たしていく姿が楽しみだ。
※1:https://www.gqjapan.jp/article/20250818-bottega-veneta-japan-campaign-news
※2:https://x.com/DaikiTsuneta/status/1960908023523893292


























