w-inds.が“ジャンルで括れない曲”「DoU」で手にした、確固たるオリジナリティ

w-inds.が手にしたオリジナリティ

“人間観察”が活かされた「CANDY」の歌詞

ーー「DoU」の歌詞は男女のスリリングな関係を描いていますが、このイメージはどこから来たんですか?

慶太:そんなに意味はないというか(笑)、想像のなかで物語を作った感じですね。これは僕のいいところでもあり、悪いところでもあるんですが、世の中に対して言いたいことがなさ過ぎて。なのでフィクションの歌詞を作っちゃうんですよ。

龍一:フィクションで書くのもいいし、自分の気持ちを乗せるのもいいし、どっちもおもしろさはあるけどね。僕はいつも慶太くんの歌詞を勝手に考察して楽しんでるんですけど、大体、外れてますね(笑)。

慶太:ハハハハ。

龍一:カップリングの「CANDY」の歌詞はラブリーですよね。17歳の頃の慶太くんはこんな感じだった気がする。

慶太:そう?(笑)。

龍一:ただ、17歳のときにこの歌詞は書けなかったと思いますけどね。あの頃はもっと捻くれてたから。

慶太:それは今も変わらないけどね(笑)。

ーー「CANDY」はドープなトラックとポップなメロディのバランスがすごく良くて。歌詞のテーマは10代の恋愛ですか?

慶太:気持ちは女子高生ですね(笑)。男性アイドルが好きな女子高生を主人公にして、恋愛を絡めた歌詞にしてみたいと思って。アイドルのコンサートに来る女の子って、好きなアイドルの笑顔を見るだけで「ヤバいヤバイ」って言うじゃないですか。

龍一:「ヤバ! こっち見た!」って。

慶太:あと、ゴシップが出たときは、不安になりつつも「私は信じてる」って90%くらいの人が言うだろうし。そういう若い女の子の気持ちを憑依させて書いた歌詞ですね。

ーーアイドル好きの女の子を主人公にした曲をw-inds.がパフォーマンスするという構造がおもしろいですね。ファンと自分たちの関係も俯瞰で見ているというか。

慶太:そこも捻くれてる部分なんでしょうね。普段からよく人間観察をしてるし、「なんでこういう発言をしたんだろう」と考えるのも好きで。出待ちや追っかけをしているファンの人たちに対しても、「どういう気持ちなんだろうな?」って思うんですよ。駅とかでファンの人に会ったときも普通に話をして、いろいろ聞いたり。

涼平:へー。

慶太:ファンの人は、その会話が歌詞の参考にされているとは思ってないでしょうけど(笑)。こう言うと偉そうかもしれないけど、w-inds.のファンって、めっちゃいい人たちなんですよ。あまりにもピュアで周りが見えなくなるときがあるから、そこは注意しますけどね。「前から人が来てるから、邪魔にならないようにね」とか「声の大きさに気を付けようね」とか(笑)。

涼平:そうなんだ。僕は歩くのが速いので、置き去りにしますけどね(笑)。

慶太:龍一くんはフラットに話すよね。

龍一:そうだね(笑)。(ファンの人たちとの)距離感の調整は大事ですよね、このご時世。

ーーSNSが普及して以来、アーティストとファンの心理的な距離はすごく近づいてますからね。

慶太:そうですよね。以前は話しかけられるのがイヤで、音楽を聴いてないのにヘッドフォンを付けたりしてたんですよ。でも、いまは自分で発信している人も多いし、そんなことを気にしてしょうがないのかなと。それよりも(日常のなかでファンと関わる)その時間を有意義なものにしたほうがいいので。

ーーシングルの3曲目には「We Don’t Need To Talk Anymore Remix feat.SKY-HI」を収録。

慶太:今年のw-inds.フェス(『w-inds. Fes ADSR 2019 -Attitude Dance Sing Rhythm-』10月20日豊洲PIT)でゲストのみなさんとコラボレーションをしたんですけど、日高(光啓/SKY-HI)とは仲がいいし、新たにヴァースを書いてもらおうと思って。「We Don’t~」は最近のw-inds.の代表作だし、一緒にやれてよかったですね。ただ、フェスの本番の3日前まで歌詞が出来てなかったんですよ。「イメージはあるから、すぐ出来る」って(笑)。結局、ダンスリハが終わった後に送ってきて、それを僕がエディットして。

龍一:日高くんのパート、アレンジも変えてたよね。慶太くん、よっぽどヒマだったんだな。

慶太:なんでだよ(笑)。レコーディングは僕の家でやって、その後、一緒にごはんを食べて。「歌詞で言いたいことがないんだよね」って言ったら、日高が「俺は言いたいことがありすぎる」って(笑)。両極端な二人ですけど、仲良くしてますね。

ーーアイドル的な括りから、アーティスト、クリエイターとして確立したという意味では、似てるところがあるのでは?

慶太:そうですね。反骨精神というか、イメージから脱却しようとするパワーを持っている人にシンパシーを覚えるし、仲良くなれるので。清水翔太くんなんかもそうですね。

ーーシングル『DoU』から始まるw-inds.の2020年、どんな年になりそうですか?

慶太:東京オリンピックの年か……あっという間ですね。来年は僕ら20年目なんですよ。

涼平:19周年ですね。……すごいな。

龍一:まずはファンクラブツアー(「w-inds. FAN CLUB LIVE TOUR 2020 EDW-electro dance w-inds.-」)ですね。Zeppが中心なんですけど、ライブハウスは久しぶりだし、近い距離で楽しみたいなと。「DoU」も映えると思いますね。

涼平:早い時期にスタートを切れるし、どんどん楽曲やパフォーマンスを届けられたらなと。その先には20周年が見えてくるだろうし。

慶太:新しいアルバムを作って、ツアーもやりたいですね。そのためには急いで準備しないと(笑)。がんばります!

 

■リリース情報
42nd Single『DoU』
2020年1月22日(水)発売
配信はこちら
初回盤(CD+DVD)¥1,364+税

<収録曲>
01. DoU
02. CANDY
03. DoU (Instrumental)
04. CANDY (Instrumental)

<DVD収録内容>
01. DoU Music Video
02. Making of DoU Music Video

通常盤(CD only)¥1,091+税

<収録曲>
01. DoU
02. CANDY
03. We Don’t Need To Talk Anymore Remix feat. SKY-HI
04. DoU (Instrumental)
05. CANDY (Instrumental)
06. We Don’t Need To Talk Anymore Remix (Instrumental)

<全国CDショップ予約購入先着特典>
2形態同時に予約・購入で「w-inds.オリジナルポストカードセット(ソロ3枚組)」をプレゼント(先着・数に限りあり)
※TOWER RECORDS、HMV、TSUTAYA RECORDS他全国CDショップ
※各種イベントやコンサートでの予約購入は対象外

<Amazon購入者対象特典>
「DoU」デカジャケット
※各形態デザイン

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