ACE COLLECTION、挑戦し続けたその先で常に獲得してきた喜びーーメジャーデビュー発表したO-EAST公演
ACE COLLECTIONが1月14日、TSUTAYA O-EASTにて『ファンクラブ限定FREE LIVE「CHAPTER 3」』を開催した。このライブは、バンドのオフィシャルファンクラブ“01's”の会員を対象としたもの。ライブ中、大切な発表があるとSNSや公式ホームぺージで事前告知していた通り、この日彼らは、今年4月にユニバーサル ミュージック内のレーベル<EMI Records>からメジャーデビューすることを発表した。
ACE COLLECTIONにとって初のFREE LIVE、かつ2020年のライブ初めとなったこの日、まず演奏されたのは王道ギターロックに乗せ〈全ては自分次第〉と謳う「LIFEメーカー」、ブラスの音色が艶っぽい雰囲気を際立たせる「BLACK HOLE」、軽やかなピアノポップ「君と花したい」と、バリエーション豊かな3曲だった。「BLACK HOLE」では間奏に奏(Ba)の見せ場やLIKI(Gt)のギターソロがあり、LIKIのソロ直後にはRIKU(Dr)が凝ったフィルインを挟むなど、メンバーの個性が早速光っていた。後に重大発表を控えていたからか、たつや◎(Vo&Gt)はメンバーから緊張を指摘されていたが、音の真っ芯をしっかり捉えるボーカルは健在。楽器隊がガシガシと鳴らしているにも関わらず、低音域でさえも全く埋もれることがないのだ。「君と花したい」では歌詞を間違えるハプニングもあったが、この日限りの歌詞にアレンジし、機転を利かせた。
この日のチケットは1組2名で応募可能、さらに同行者は会員でなくてもOKということだったため、実際現地に集まった観客の中にはファンだけではなく、ACE COLLECTIONを初めて観る人もいたよう。しかしイントロのギターリフやSEで何の曲かを察した人が歓声を上げる場面も多く、コアなファンの熱量に後押しされる形で場内は盛り上がっていった。
発表があったのは7曲目「シンデレラ」のあとのMC。たつや◎が「俺たち、春にユニバーサルミュージックでメジャーデビューすることが決定しました!」と報告したあと、「俺たちはずっと俺たちのままで突き進んでいくからこれからもよろしくお願いします」と宣言した。その後披露されたのは「発表のあとに歌うのはこの曲と決めていた」という「ROCK STAR」。そして彼らが自分たち自身に向けて書いた曲であり、結成日をタイトルに冠した「December 9」。
新曲「約束のしおり」(ライブ翌日の1月15日に配信)を含む計10曲を演奏後、ライブは終了した。たつや◎はMCで、素晴らしいメンバーと共にバンドをやれている実感、そしてACE COLLECTIONは大事なバンドだという意識から、曲を書くことに対するプレッシャーを感じていると吐露し、これからは感じたことをただ音にしていきたい、この4人ならば“好きなこと”がみんなに届くんじゃないかと思っている、と話していた。