嵐の「Love so sweet」と「Happiness」“人気曲”はどちらに? 『Mステ』国民投票を前に楽曲をおさらい
「青春」が眩しい「Happiness」
「Happiness」は、同じく2007年の9月にリリースされた20thシングル。二宮和也と櫻井翔が主演を務めたドラマ『山田太郎ものがたり』(TBS系)の主題歌に起用された。こちらもドラマが終了後も、2009年まで『ひみつのアラシちゃん!』(TBS系)のエンディングテーマとして、長くお茶の間に流れてきた。ずっと聞いていたくなる、この曲の持つ魅力。それは、この曲を聞くだけで、誰もが「青春」のキラメキを思い出せるからではないか。二宮と櫻井が演じたのは、カッコよくて、成績優秀で、スポーツ万能、音楽センスも抜群という、こちらも学校内でアイドル的人気を誇る山田太郎と、その同級生の御村託也。松本が演じたF4のように、多くの女子から羨望の眼差しを向けられるが、山田の家は実は貧しくて、苦労人というギャップが面白い。
青春時代は挫折の連続。それでも、心折れることなく頑張れるのは理解してくれる仲間と、“きっと良くなっていく“という未来への希望。ニコニコとこの曲を歌う嵐を見ていると、自分もそんな仲間を手に入れたような気になる。彼らと一緒に歌えば、きっと今はキツイ毎日でも、なかなか報われなくても、いつかは……と顔を上げてみたくなる。それは、彼ら自身が不遇の時代を経て今の人気グループへと成長してきたからかもしれない。
CDがなかなか売れないと悩んだことも、相葉雅紀が入院しなければならなくなったこともあった。それでも5人で乗り越えようともがいてきた、青春の日々。そんな彼ら自身が鼓舞してきたエネルギーが、その願いが、「Happiness」という曲に宿っているようだ。
〈走り出せ 走り出せ 明日を迎えに行こう〉嵐は2020年をもって活動休止という新たなチャレンジの時代を迎える。きっと、そんな彼らと活動再開を待つ多くのファンを支える1曲となるに違いない。何歳からでも私たちは、未来に希望を持つ「青春」を過ごせるはず。2020年の自分へ、そして未来の嵐へ、エールを送りたいという方は、「Happiness」に投票してみてはいかがだろうか。
(文=佐藤結衣)