s**t kingzのダンススキルとアイデアを活かしたエンターテインメント “踊る楽しさ”伝えた『メリーオドリマX'mas』

s**t kingz『メリーオドリマX'mas』レポート

 4人組ダンスパフォーマンスグループ・s**t kingz(シットキングス)が、12月17日・18日に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール、20日・21日(21日は昼と夜の2部公演)に東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)でダンスライブ『メリーオドリマX'mas』を開催した。

 2019年6月には『Amuse Fes』に参加し、Perfumeとのコラボレーションが実現。さらにKREVA主催の『908 FESTIVAL2019』にアーティストとして出演し、『FNS27時間テレビ』(11月2、3日)のグランドフィナーレの演出、振り付けを担当するなど、充実した活動を続けている彼ら。「シッキン史上最も“踊りまくり”のダンスライブ」というテーマを掲げた今回の公演で4人は、卓越したダンスのスキル、独創的なアイデアを活かした演出、そして、“お客さんと一緒に思いきり楽しみたい”という思いに溢れたエンターテインメントを体現してみせた。

 “プレゼントを配り終わり、家に帰ってきた4人のサンタクロース”の映像からライブはスタート。ピザやケーキを用意して、パーティをはじめようとしたとき、一カ所だけプレゼントを配り忘れていたことに気づく。ここから“10、9……”とカウントダウンが始まり、“0”になった瞬間にメンバーのshoji、kazuki、NOPPO、Oguriがステージに登場。シックなスーツ姿で大きなプレゼント袋を持ち、オールディーズ風のナンバーで最初のダンスを披露。生バンドのサウンドとダイナミックな振り付けが融合し、会場から歓声が巻き起こる。「『メリーオドリマX'mas』へようこそ! ここからは立ち上がって、みんなで盛り上がっていきましょう!」(shoji)と呼びかけると、観客は一斉に立ち上がり、手拍子で4人のパフォーマンスを盛り上げる。“一緒に楽しみたい”という意思に溢れたステージングによって、心地いい高揚感が生まれた。

photo by. Takanori Tsukiji

 続いてはメンバー個々のセンスと技術を活かしたソロセクション。トップバッターのshojiは、昨年行われた舞台『The Libarty』のなかでの、“消しゴム”の衣装のパフォーマンスを再演。膝をつきながら回転するダイナミックな振り付けで会場を沸かせた。続くkazukiはR&Bテイストのサウンドとともに、ハットを使った大人の色気を感じるダンスを披露。さらにNOPPOはドラマーが繰り出す生のビートで即興ダンスを繰り広げ、Oguriは尾崎豊の「ダンスホール」(奇妙礼太郎トラベルスイング楽団によるカバーバージョン)とともにシアトリカルな表現で観客を引き込む。

 ダンスを中心に置きながら、様々な演出が施されているのも、シッキンのライブの魅力。この後は、s**t kingzのレギュラーラジオ番組『踊る門には福来る』(FMヨコハマ)を舞台上で“オンエア”。リスナーのリクエストに応える形で、次々とパフォーマンスを披露した。まず「スーダラ節feat.BUSINESS FISH」は、アニメ『ビジネスフィッシュ』のキャラクターが踊るCGバージョンのMVをスクリーンで映しながら披露。さらにシンガポールでのワークショップで踊った星野源の「Pop Virus」、TBS『音楽の日』(7月13日放送)で話題を集めたサザンオールスターズの「太陽は罪な奴」のダンスも。幅広いフィールドで存在感を示した“2019年のシッキン”を追体験できるセクションだった。

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