s**t kingz『FNS27時間テレビ』に出演 総合演出 竹内誠氏と語る、教育現場におけるダンスの未来

s**t kingz×『FNS27時間テレビ』総合演出対談

 11月2日と11月3日にオンエアされる『FNS27時間テレビ にほんのスポーツは強いっ!』(フジテレビ系/総合司会:ビートたけし、キャプテン:関ジャニ∞ 村上信五)にs**t kingzが出演。全国のダンス強豪校のダンス部をメンバーが訪問してダンスを指導したほか、ダンス未経験の先生に振り付けをして、同番組のグランドフィナーレで発表する。同番組の総合演出であり、数々のヒット番組を生み出し続けてきたクリエイターである竹内誠氏とs**t kingzの対談が実現。番組出演の経緯やメンバーが指導した高校生や先生の様子、教育現場におけるダンスの未来を聞いた。(榑林史章)

『27時間テレビ』は大人が全力で行う文化祭

ーー先生を振り付けるという企画は、どういうところから?

竹内:ダンスが中学校の必修科目になった頃に、柔道やバレーボールしかやっていなかった体育の先生が、急にダンスを教えることになって困っているというニュースを読んだんです。それは何かしらの企画になるんじゃないかと、前から思っていました。そこで今回の『27時間テレビ』でスポーツを取り上げることになり、先生という視点からダンスを取り上げるのは面白いんじゃないかなと思ったのがきっかけです。

ーーダンスと先生を結びつけるキーパーソンとしてs**t kingzを選んだ理由は?

竹内:僕がこの企画をプレゼンした時に、関ジャニ∞の村上くんが「それはシッキンがいいんじゃないか」と薦めてくれて。

shoji:嬉しいです!

竹内:僕はお名前くらいしか存じ上げていなかったんですけど、スターは見る目も優れているので、本当に適材適所で素晴らしいみなさんをご紹介していただけたと思っています。

Oguri:そんなに褒められると困りますけど(笑)。

ーーs**t kingzのみなさんは、どうしてこの話を受けることに?

Oguri:『27時間テレビ』ってめちゃめちゃ大きな番組で、僕らも昔から毎年見ていたし。まずはそこに関われる喜びが、すごく大きかったから、断る理由はなかったです。

shoji:でも最初は、正直何をするのかピンと来ていなかったよね。

Oguri:踊れない先生に教えるとか、高校生に振り付けをするということは分かったけれど、具体的にどういうことをやるのか、先生や高校生のレベルはどういうものなのか。実際に始まってから、徐々に理解していった感じでした。村上さんとロケに行かせていただくとか。ロケをすること自体が初めてで、そういうダンス以外のことでどういうことをやるのかまでは、まったく想像ができていませんでした。

竹内:初々しかったですよ、オープニングの初ショット(笑)。

kazuki:立ち方から分からないし、どこに立てばいいんですか? って感じだった。

ーーs**t kingzのみなさんは『27時間テレビ』という部分を抜きにして、この企画のどういう部分に魅力を感じましたか?

shoji:フジテレビが開局60周年で、この60年を彩ってきたさまざまな番組の音楽を使って踊るということが決まって、そこに出て来た番組が、自分たちの思い入れのある番組ばかりだったんです。バラエティもそうだしドラマもそうで、「自分の青春だ」と思う番組ばかりで、「あれもあったよね。これもあったよね」とみんなで一緒になって盛り上がれるものだと思いました。そこにダンスを付けて、当時とは違った印象を残せるのは、すごいことだと思いました。こんなに楽しい企画、他にある? という感じで。

 それに「こんなこともやってみたい」とこちら側の要望をお話させていただいた時に、「無理です」と一度も言われなかったんです。何を言っても「やってみましょう」と言ってくれて。そんなことって、普通はないですよ。普通は良いと思っても、予算の都合があったり、問題が起きることを想定して尻込みをしてしまうのが当たり前で。そんな中で、s**t kingzがやりたいと思ったことを、一旦すべて受け止めていただけたのも嬉しくて。僕らもやれることをすべて出し切りたいという気持ちになりました。

竹内誠氏

竹内:ホワイトボードにイメージ画を書きながら打ち合わせをしてたら、書く手が止まらなくて。美術発注した時に、5番組分くらいの発注量だと言われました(笑)。

ーーグランドフィナーレですからね。そこでのプレッシャーはありますか?

NOPPO:プレッシャーはあります。でも“シッキンらしさ”というか、単に踊るだけじゃなくて、踊りの素晴らしさも伝えられたらいいと思うし。それに番組とか何かのモチーフをダンスに落とし込むことを、僕らは得意としているのでやりがいがある。それを今までになかった大規模でやらせていただけるということで、自分たちの成長にも繋がれば嬉しいですよね。こんなに希望を叶えてもらえるなら、もっとたくさんワガママを言っておけば良かったかなって(笑)。伸び伸びとやらせてもらえて、本当に幸せです。

ーーみなさんとしてもチャレンジなんですね。でもすごく楽しそうですけど。

kazuki:めちゃめちゃ楽しいですよ。早く完成したみんなのダンスを見たいです。

shoji:早く見たいけど、終わりたくはない。きっと『27時間テレビ』って、大人が全力で行う文化祭なんです。

kazuki:それこそがエンターテインメントだなって。全員が視聴者を楽しませようと、良いものを作ろうと必死に頑張っている。ただ大人になっただけで、文化祭で何かを作っている時のような熱さがあって。今の年齢になってそんな経験ができるなんて、すごく貴重だなって思います。

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