日向坂46、幻の楽曲「日向坂」テレビ初披露に込められた意味とは? パフォーマンスや歌詞から考える
日向坂46が12月11日放送の『2019 FNS歌謡祭・第2夜』(フジテレビ系)にて、「日向坂」と「こんなに好きになっちゃっていいの?」を披露した。「日向坂」は、3月5日と6日に行われた『日向坂46 デビューカウントダウンライブ!!』のために秋元康が書き下ろしたもので、これまで一度しか歌われず音源化もされていない幻の楽曲。そのため、視聴者のなかには同曲を知らない人も多かったことだろう。そこで今回は、「日向坂」という楽曲に込められたメッセージや、同放送で披露された意味を改めて考えてみたい。
そもそも『日向坂46 デビューカウントダウンライブ!!』は、グループが「けやき坂46」から「日向坂46」へ改名し、シングルデビューを目前に控えたなかで行われた公演。前半は「けやき坂のラストライブ」、後半は「日向坂のデビューライブ」といった構成になっており、シングルデビューまでの3年間の思いが凝縮されていた。そして、そんななか、最後にサプライズ的に披露されたのが「日向坂」だった。〈先を歩く誰かの背中 ずっと後を追いかけて〉や〈大きな木の側にいたからいつも日陰だったけど〉など、結成当時からグループを見守ってきた秋元だからこそいえる「欅坂とけやき坂の関係性」がストレートに描かれている。また、〈ひらがなで学んだ 色々なこととか/思い出す度 胸が詰まる〉といったフレーズからは、けやき坂時代の3年間の下積みとこれから築いていく“新しい坂道”への期待が込められているように感じ、胸が打たれる。まるで欅坂から卒業する日向坂の送辞のようだ。上村ひなのが、同曲について「思い出の1曲」というのも頷ける。