小沢健二の歌詞の魅力を風間俊介が熱弁 「これを文学と呼ばずして何と呼ぶ」
11月8日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に[ALEXANDROS]、東京スカパラダイスオーケストラ×習志野高校吹奏楽部、小沢健二、E-girls、Kis-My-Ft2が出演した。
今夏、“美爆音”で話題になった習志野高校吹奏楽部と東京スカパラダイスオーケストラが異色コラボ。そのきっかけとなったのが、「Paradise Has NO BORDER」を甲子園で演奏したことだった。「風のプロフィール feat.習志野高校吹奏楽部」をMステだけのSP美爆音コラボで披露する。谷中敦は、習志野高校吹奏楽部を「彼らは本当にすごいですよ。未来しか感じないです。楽器の種類もそうですけど、技術も。最近は若ければ若いほどいいって言ってます」と彼らを絶賛した。まずは、習志野高校吹奏楽部が美爆音を披露するため、ビンクレディー「サウスポー」、プリンセス・プリンセス「世界で一番暑い夏」に「タモリ」「小沢健二」の名前を入れ込み、パフォーマンス。タモリは「やれそうな気がしてくる」と励みをもらい、小沢は「秋田音頭みたいな感じもあって、すごいかっこいいです」とコメントした。
小沢は新曲の「彗星」をテレビ初披露した。小沢と関係性の深く、同曲をリハーサルで聞いたタモリは、「難しい曲ですね、相変わらずね。歌いづらいと思いますよ」と話し、フリップで出された歌詞を前に「テーマになっているのは、現実というものが本当は奇跡だということ。現実に戻るとか、現実を超えるとか、現実は否定されるものだと言われてきていますが、そうじゃないんだっていう。現実こそが奇跡で、宇宙であるという。小沢君がずっと持っている全肯定の思想」と批評した。タモリのコメントを受け、小沢は「確かなことを歌いたくて。いろいろ分からないじゃないですか。いろんなことが。絶対に確かなことが今、宇宙というのは確かだなと思って、それをはっきり確固たるものを歌いたいなと思って」と曲に込めた思いを述べる。「彗星」というタイトルについては、「彗星って水とか出てきてすごいギリギリ危ないんですよね。その気持ちもすごくあって幸せいっぱいということでもなく。宇宙人とか、僕らめちゃくちゃ宇宙人じゃないですか」と言葉にした。
また、芸能界一のファンを豪語する風間俊介がスペシャルVTRで小沢健二の魅力を語った。ファン歴25年の風間は、「ファンというよりかは……僕が勝手に崇拝しているのが正しいかと」と謙遜しながら話す。まず魅力として挙げたのは「心をつかむ速度が速い」。音楽でイントロが物凄い印象的だと、スチャダラパーとのコラボ「今夜はブギー・バック」を流す。「〈ダンスフロアー〉の歌詞から始まり、力の抜けた感じ。初めて聴いた時、めちゃくちゃかっこいいなと。この曲の世界観に合う大人になりたいなと思ったんですよ。『イェーイ!』って盛り上がる方ではない、生き方のお洒落さがある。今聴いてもかっこいい。だからこそ、その感性でこれからも生きていって間違いではないという肯定感を与えてくれるのが、僕の神様、小沢健二さんです」と説明した。さらに、風間は「歌詞の風景描写が美しい」と話し、「愛し愛されて生きるのさ」について「雨上がりの日常の景色をこんなに美しく語れる人はいない」と語った。