V6こそがアイドル史を塗り替える先駆者に? CDデビュー日を機に改めて考える

 V6が、本日デビュー24周年を迎えた。1995年11月1日に1stシングル『MUSIC FOR THE PEOPLE』でCDデビューしたV6。決して色あせないデビュー曲同様、6人の笑顔が変わらず輝き続けていることに、大きな喜びを感じると共に、心から敬意を表したい。

 24年もの長い間、アイドルグループのメンバーが1人も欠けることなく活動を続ける……それがどれほど難しいことか、私たちはアイドルたちが下した数々の決断を通じて痛いくらいに知っている。アイドルを愛する誰もが、悲しい知らせに涙を流すことなく、できるだけ長く、その活動を応援し続けたいと願っているはずだ。

 もちろん現実は、様々な事情が重なって、厳しい選択を迫られてしまうこともある。しかし、夢や希望を与えてくれるアイドルだからこそ、そんな理想を追い求めたくなるものだ。2020年には25周年という大台へ。もしかしたらV6こそが、“全員で生涯アイドルグループを貫く“という、アイドル史を塗り替える先駆者になってくれるのでは? そんな期待を寄せてしまう。

 振り返ってみれば、V6はジャニーズアイドルの“ファーストペンギン“的な役割を多く担ってきた。今や、お馴染みとなっている、バレーボールワールドカップのテーマソングを歌う、大会サポーターを務めたのもV6が最初。以降、嵐、NEWS、Hey! Say! JUMP、NYC boys、Sexy Zone、ジャニーズWEST……と、後輩グループが歴代サポーターを務めている歴史を見ても、その最初の一歩の大きさを実感する。

 また、年末年始のお楽しみとなっている『ジャニーズ カウントダウンコンサート』も、V6が阪神・淡路大震災の復興チャリティイベントとして行なった『V6 COUNTDOWN ’97』がルーツと言われている。1997年度にはTOKIO、KinKi Kidsと共にJ-FRIENDSを結成し、各会場で募金活動やチャリティーグッズを販売。ジャニーズの復興支援活動の礎も築いた。

 そもそも、坂本昌行、長野博、井ノ原快彦の20th Century(以後、トニセン)と、森田剛、三宅健、岡田准一のComing Century(以後、カミセン)と、兄組・弟組に分かれるメンバー構成もジャニーズに定着したひとつの文化だ。V6以降、大人数やメンバー間の年齢差がある後輩グループたちに受け継がれている。

 ちなみに、今や多くのアーティストが立つ埼玉・さいたまスーパーアリーナでこけら落としのコンサートを行なったのもV6だし、日本人として初めて台湾・台北で3日間連続公演を行なったのもV6だ。彼らの何がすごいところかと聞かれれば、こんなにも様々な功績を残しているにも関わらず、そんなことを一切鼻にかけないところだ。

 2015年にデビュー20周年を迎えた際には、歌番組『ベストアーティスト2015』にて約5年ぶりに全員でバク転を披露し、アラフォーアイドルの衰えない身体能力に大きな反響があった。だが、それもトニセンの3人がパーソナリティを務めるラジオ『V6 Next Generation』(JFN PARK)で、「昔は1曲で28回バク転してて。そのときには飽きられてさ。今回1回だよ?」と、まるでどこ吹く風だった。

 むしろ「“やりたくねー“とか言ってたけど、やったらやったでキャッキャッしてたね(笑)。“肩いてー!“とか、“曲がった〜!“とか。キャッキャするんだよねー、俺たち!」と、世間の称賛よりも内輪のクスクス話に満足そうだったのを覚えている。

 「もー、女子高生みたいだったもんね」(坂本)、「楽屋戻って、健が10回くらい巻き戻してバク転のところだけ見てたもん」(長野)、「4回目くらいまで一緒に見てたけど、“もー、いーよ!“って(笑)。ここだけの話、岡田のスボン破けてるからね。着地した瞬間ケツ抑えてるから! 剛の着地んところかわいいんだよな。気をつけしちゃってるから」(井ノ原)と、トニセンがカミセンを愛でる内輪話がノンストップで繰り広げられた。

 それから4年。2019年10月28日に放送されたラジオ『三宅健のラヂオ』(bayfm)では、三宅が名前の呼び方をきっかけに、今も変わらぬ6人の関係性が垣間見えるトークを披露。「井ノ原くんのことを“イノッチ“って呼ぶのには、抵抗があるんですよ。井ノ原くんは、井ノ原くんでしかないから。坂本くんと長野くんは“井ノ原“。僕と剛は“井ノ原くん“、岡田だけだね」「坂本くんはミュージカル界では“マサさん“って呼ばれてるらしいから。からかって“マサはどう思う?“とか言ってた(笑)」「長野くんのことを岡田が冗談で“ヒロシ“って呼ぶことはある」など、やはり優しいトニセンと無邪気なカミセンの図は健在だ。

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