草なぎ剛&香取慎吾、“ミノキ兄弟”で見せた演技力 “しんつよ”と重なり異なる点を考察
草なぎ剛、香取慎吾が、アンファーの発毛剤『スカルプDメディカルミノキ5』のCM「アンファー・ミノキ兄弟2018/出会い篇 他3篇」で、『2019 59th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS』フィルム部門 演技賞に選ばれた。
「演技賞」とは、ユニークかつ秀逸な技術・技能を発揮した個人を対象としたクラフト賞の中で、最も優れた演技力を発揮した人に贈られる賞だ。今回、草なぎと香取と共に、寺田心、樹木希林、リリー・フランキーと実力俳優たちが受賞した。
草なぎと香取が『スカルプDメディカルミノキ5』のCM内で演じたのは、髪型も服装もそっくりな兄弟の役。髪の毛が気になるお年頃で、最近になって仲良く『アンファー・ミノキ』を使い始めた。その仲睦まじい様子から、近所の人たちに「ミノキ兄弟」とも呼ばれるようになる……という設定だ。
兄弟そろって洗面台の前に立ち一緒に悩みに向き合う姿や、商店街で兄(草なぎ)がスマホで猫を撮ろうとする様子を弟(香取)がコロッケを立ち食いしながらが見守る姿、バスでうれしそうに降車ボタンを押す兄を見て微笑む弟……その穏やかな雰囲気は、長年一緒に過ごし、みんなから「しんつよ」と呼ばれるふたりと重なる部分が大いにある。
プライベートでも親友なふたりが、親友のような兄弟を演じる。そんな限りなくふたりの素に近い役柄だからこそ、見ている人に「しんつよ」ではなく「ミノキ兄弟」であることが伝わらなければならない。それが、このCMのキーだったように思う。
もちろん「ミノキ兄弟」は、薄毛や抜け毛の悩みを象徴したビジュアルになっているし、服装も白シャツや作業着と街に溶け込むスタイル。国民的アイドルの彼らとは、似つかぬ外見をしている。だが、どんなコスチュームをまとったとしても、ふたりがアイドルオーラを抑えなければ、瞬時に「しんつよ」になることを、私たちは多くのコントなどを通じて知っている。