ジャニーズWESTの“応援団”としての実績の証ーーW杯バレー大会テーマソング「Big Shot!!」に注目
ジャニーズWESTの通算13枚目となるシングル『Big Shot!!』が10月9日に発売された。『FIVBワールドカップバレー2019』の大会テーマソングとして採用された表題曲は、10月21日付のオリコン週間シングルランキングでは初登場1位を獲得。この楽曲で熱戦にエールを送る一方で、グループの勢いを見せつけた。
作曲にJazzin’parkの久保田真悟、栗原暁を迎え、キャッチーな振付はダンス集団・s**t kingzのshojiが担当。バレーボール応援の定番である手拍子のリズムを取り入れつつ、何かへ挑む人を勇気づけるエネルギーに満ちた曲となっている。
コテコテの関西ソング「ええじゃないか」でデビューしたジャニーズWESTは、今も歌番組では関西色満載の楽曲を披露する機会が多い。「ジャニーズWEST=関西のジャニーズ」というパブリックイメージが強い一方で、「Big Shot!!」は、それとは違ったジャニーズWESTを味わえる1曲だ。
ジャニーズWESTには、歌唱力に定評のあるメンバーが集まっているため、ボーカルパートでそれぞれの持ち味が光る。メインボーカルとしてのびやかな歌声を響かせる桐山照史はもちろんのこと、透き通ったクリスタルボイスで魅了する神山智洋、ハイトーンから低音までお手の物の裏番長・濱田崇裕が脇を固める。風が包み込むようなBメロを堂々と歌いきる小瀧望、個性を出した味付けで魅了する中間淳太、エッジの効いた声色でラップの似合う藤井流星が続き、センター・重岡大毅の明るい声が駆け上がってくる。全員でボールをつなぐバレーボールを思わせる布陣だ。軽快なラップのAメロから、Bメロを抜け、高揚感溢れるサビへ展開していく楽曲をドラマチックにパフォーマンスする。
これまでV6、嵐、NEWSなど、名だたるジャニーズ事務所のグループがワールドカップバレーの舞台でフレッシュなデビューを飾ってきた。そんな中、デビュー5年目のジャニーズWESTは、ワールドカップバレーのスペシャルサポーターとしては異色の抜擢だ。しかしこれこそ、彼らがこれまで積み上げてきた「応援団」としての実績の証なのだと感じる。頑張る人をとにかく褒めちぎる「ホメチギリスト」、ガムシャラに食らいつけと鼓舞する「ドラゴンドッグ」など、日々を戦う人々をはげまし、一緒に頑張ろうとパワーを与える楽曲は数多い。