公園少女が語る、デビューからの1年とK-POPならではの魅力 「希望と勇気を与えられる存在に」

公園少女、デビューからの1年語る

 昨年の9月5日、1stミニアルバム『夜の公園(THE PARK IN THE NIGHT) part one』でデビューを飾った公園少女。彼女たちは、ミヤ(日本)、ソソ(台湾)、ソギョン、ソリョン、エン、ミンジュ、レナ(以上、韓国)の7人からなる多国籍グループだ。デビュー前からバスキング(路上ライブ)で男子アイドルのカバーダンスをしたことでも話題になったが、中でも日本人メンバーのミヤは男子顔負けのグルーヴィなダンスとガールクラッシュなルックスで注目を集めていた。

 デビューからの1年で3枚のミニアルバムをリリース。楽曲制作チーム・Stupid Squadによるタイトル曲「Puzzle Moon」(『part one』収録)、「Pinky Star(RUN)」(『part two』収録)、「RED-SUN」(『part three』収録)は“夜の公園”シリーズと称され、軽快でダンサブルなリズムとリリカルな歌詞、そしてどこか懐かしく、切なさを感じさせるメロディが公園少女というグループの世界観を作ってきた。

 今回は、日本で2度目のファンミーティング『GWSN OFFICIAL FANMEETING part two "groo my world"』のために来日した彼女たち。この1年はデビュー、そして7月にリリースした『夜の公園(THE PARK IN THE NIGHT) part three』で初のシリーズ“夜の公園”の完結編となり、休まず走り続けてきた公園少女に、このシリーズ終結を迎えた気持ちと、公園少女の現在、そして未来への展望を語ってもらった。(尹秀姫)【※記事最後に読者プレゼントあり】

“夜の公園”3部作にはグループの成長がギュッと詰まっている(ソリョン)

ーー7月に韓国でリリースした『夜の公園(THE PARK IN THE NIGHT) part three』をもって、“夜の公園”3部作は一旦の終了となりました。デビューから1年、続けてきたこのシリーズはみなさんにとってどんな意味を持っていますか?

ソギョン:“夜の公園”シリーズを通して、公園少女がみなさんに希望と勇気を与えられる存在になっていけたらいいなと思っていました。私たちの曲を聴いたみなさんが、私もやればできる! という希望を持っていただければ嬉しいです。

ミンジュ:“夜の公園”3部作はデビュー当時から続けてきたものなので、私たちの成長していく姿もそのまま込められたシリーズになっています。なので、この3部作は私たちにとってもすごく意味深いものですね。

ソリョン:新人だった頃からデビュー1周年を迎えるまで、このシリーズのおかげでたくさんのことを学び、身に付けられたと思います。ステージでの表情やマナーなど、いろんな面で成長を実感していますが、そういう私たちの成長ストーリーがアルバムにギュッと詰まっているものなので、本当に感慨深いです。

ーーデビュー期から続けてきたこの“夜の公園”シリーズはある意味、公園少女というイメージそのものを作ってきたと思うのですが、このシリーズでみなさんが表現したかった世界や、イメージはどういうものですか?

ソギョン:公園少女はいつもみなさんのそばにいて、みなさんを勇気づける存在でありたいと言い続けてきましたが、“夜の公園”シリーズはその言葉通りのイメージをいつも持っていました。

ーータイトル曲「RED-SUN」は今回もまたStupid Squadが制作を手掛けたそうですが、レコーディングするにあたってアドバイスなどはありましたか?

エン:Stupid Squadさんはデビューから今までずっと楽曲面で公園少女を支えてきてくださっているので、ある意味、私たちを誰よりも知っているチームなんですよね。デビュー当初から私たちがどれだけ成長したかも、きっと実感としてわかってくれていると思うのですが、今回のレコーディングは「すごく上手くなったよ」って言ってもらえて、うれしかったです! レコーディングもやはり楽しいことばかりではないけれど、そういう時にも「みんなならできるよ、がんばろう」って励ましてくださって、私たちが気持ちよくレコーディングに臨めるようにしてくださるんです。

ソリョン:Stupid Squadさんにはデビューからずっとお世話になっているので、私たちのパワーを最大限引き出すためにはどうすればいいか、私たちの魅力をより一層輝かせるためにはどうしたらいいか、よくご存知なんですよね。そのおかげもあって、今回は前回よりもさらにレコーディングにかかる時間も短くなって、完成度はより高くなって、早くも次のアルバムが楽しみだねって言ってもらえました。

ソソ:私も韓国語が上達したって褒められました!

(左から)エン、ソリョン、ソギョン、ソソ

ーー「RED-SUN」はこれまで公園少女が見せてきた可憐で少女的なファンタジーな世界もありつつ、公園少女がみんなの行く先を明るく照らす太陽のような存在になっていくような印象を受けました。みなさんのお気に入りポイントはどこですか?

レナ:ミヤお姉さんのラップパートで「どうして君は知らないの? 君がどれだけすごいかわからない?」っていう歌詞があるんですけど、最初に歌詞をもらった時からそのパートの歌詞とリズムとビートがピッタリ合っていて、涙が出そうになるんです。この曲を聴く人に「君はすごい人なんだよ。なんでそれを知らないの?」って言ってあげているような気がして、とても意味のある歌詞だと思います。

ソソ:私は両手を動かすダンスが好き! みんなにもぜひ真似して踊ってもらいたいです。

ソギョン:催眠術をかけるために手袋をはめて、手に集中させて、指をぱちんとさせると、みんなが眠ってしまうという振り付けなんです。

ミヤ:実はこの「RED SUN」って、韓国では催眠術師が催眠をかける時に使う言葉なんですって!

レナ:「RED SUN」って言いながら指をパチンと鳴らすと、催眠術にかかってしまうんです。

ーーMVでは宇宙空間や、森のような場所、公園や部屋など、様々な場所で歌い踊るみなさんが印象的でした。お気に入りの場面はありますか?

GWSN - RED-SUN(021) MV

ミヤ:私たちのMVにはいつも木が出てくるんですけど、それが実は秘かなポイントだと思っています。そういうふうに、何度見ても新しい発見があるところがお気に入りですね。

レナ:背景が昼から夜に変わるところが、ディテールが凝っていていいなと思いました。

ソギョン:MVではメンバーがどこかに向かうような場面が多いんです。ソリョンとミンジュは船に乗って、ソソとミヤは熱気球に乗ってるんですが、私はそれがまるで夢に向かっていっているような気がして、すごく好きです。

レナ:「RED-SUN」のMVは、「RED-SUN」というボードゲームをはじめるというストーリーなんです。私がそのボードゲームを見つけて、開いた時、みんなに目に見えない信号が伝わって、一カ所に集まるっていう内容なんです。

ーー普段、そういう目に見えない信号を感じることってありますか?

ソギョン:私とエンはいつも同じタイミングで同じ言葉を発することが多いんです! メンバーが7人もいて、それぞれ好き好きにしゃべっている時でも、ふと私とエンが同じ言葉を同じタイミングで言うことが多くて、そういう時はちょっと鳥肌が立ちますね(笑)。 

ーー“夜の公園”3部作の中で、一番自分に合うと思う、もしくは単純に好きな、または思い出深い曲はなんですか?

ミヤ:今回のタイトル曲「RED-SUN」ですね。赤い髪もそうなんですけど、「君はすごいんだよ」っていう歌詞の内容が自分への応援にもなったので。

ソリョン:やっぱり第1作の「Puzzle Moon」ですね。私たち公園少女の世界観を一番よく表現してくれた曲だったと思いますし、みなさんに公園少女を初めて知ってもらうきっかけになった曲だと思います。

GWSN - Puzzle Moon(퍼즐문) MV

ミンジュ:私は今回のサブタイトル曲「All mine」ですね。個人的に夏が好きなので、夏の雰囲気にピッタリのこの曲は大きく笑いながら歌えたので、すごく好きです。

ソリョン:ミンジュは性格もさっぱりしてるから、似合ってる!

レナ:私も「Puzzle Moon」ですね。私たちの初めての曲だし、あの時の初々しい私たちの雰囲気にもピッタリだと思います!

エン:私も「Puzzle Moon」! デビュー曲だからやっぱり特別な愛着がありますし、ソリョンが言ったように私たちの初めてを飾った曲だったので、世界観やスタイルが私たち公園少女を表現するのにとても合っていたと思います。

ソギョン:私は最初のアルバムに収録されている「Shy Shy」ですね。私たちはいつもアルバムをリリースする前に曲のハイライト部分をメドレー形式にして公開するんですよ。その時の映像を私とソリョンで撮ったのですが、ファンの方からは「ちびっこ2人が曲に合わせてジェスチャーをするのがすごく可愛い!」って言ってもらいました。公園少女はタイトル曲以外も名曲揃いなので、ぜひアルバム収録曲も聴いていただきたいです!

ソソ:私は、2作目のタイトル曲「Pinky Star(RUN)」。夢に向かって走っていくという歌詞なんですが、私たちもまだ夢の途中で、今も一生懸命走っているところなので、今の私を表現した曲だと思います。

GWSN - Pinky Star(RUN) MV

ーー“夜の公園”は今回で終了ということで、早くも次のシリーズが気になります。次はどんな公園少女を見せたいですか?

ソリョン:次のシリーズでは今まで見せられなかった特別なものを見せていきたい。音楽スタイルやパフォーマンスも、今まで以上にいろんなことに挑戦していきたいです。次がどうなるかは、みなさんの想像におまかせしますが、個人的にはHIPHOPスタイルにもトライしてみたいですね。

ソギョン:私はHIPHOP好きだけど、まだ早いんじゃないかな……。もう少し大事に取っておきたい!

ソリョン:もちろん、次のアルバムじゃなくても、いつかやりたいなっていう希望!

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