強い個性、バランスの良さ、可能性あるパフォーマンス…関西から全国へ、Aぇ! groupの魅力を分析

自由なメンバーとツッコミ役のバランス

 Aぇ! groupは、とにかくボケたがりのメンバーが多い。そのワチャワチャぶりは、「さすが関西」と思わず言ってしまうほどで、時には各々が奔放さを前面に出すこともあるが、、末澤というしっかりツッコミができるメンバーがいることで、Aぇ! groupはグループとしてのまとまりが出ているのだと思う。自称・一発ギャグを100個持っているという福本をはじめ、草間もボケまくるし、小島はあまりにも感性が豊かすぎて何を話し出すか謎だと言われることも。そんな自由人が揃ったメンバーをツッコミでまとめるのが末澤、というわけだ。単に関西ノリを発揮して賑やかなだけでなく、グループ内でのトークもひとつのコンテンツに昇華している。

努力&可能性を感じるパフォーマンス

 今年開催された単独公演『僕らAぇ! groupって言いますねん』は、様々な要素が詰まったエンターテインメントショーであった。お得意のお笑い要素はもちろん、ミュージカルやダンスなどもたっぷり見せ、さらにはメンバーでバンド演奏も披露した。正門がギター、草間がサックス、小島がキーボード、福本がベース、佐野がドラム、末澤がボーカルという構成だ。正門をはじめ、もともと楽器が弾けたメンバーもいたが、福本はなんと2カ月でベースを習得。さらには、公演内で披露された「神様のバカヤロー」は佐野が作曲、小島が作詞を手がけたという。観客を楽しませるための努力を惜しまない彼らからは、「このグループはなにかやってくれるのでは」という可能性を大いに感じている。

 関西だけでなく、関東での活動も多いAぇ! グループ。結成1年目から精力的に活動をしている彼らから目が離せない。

(文=高橋梓)

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