EXO カイ、BTS ジミン、WayV テン……類稀なるダンススキル持つK-POPメンバー
前回は、K-POPグループに欠かせない要素としてラップスキルが高いメンバーを紹介したが、もう一つ欠かせないのがダンスだろう。K-POPファンの中には、彼らのキレのある一糸乱れぬカル群舞に魅了された人も多いのではないだろうか。そういう意味では“K-POP=ダンス”と言っても過言ではないかもしれない。
そんなK-POPグループには類稀なるダンスの才能を持ったメンバーが多い。今回はその中からダンススキルの高い3人をピックアップしたいと思う。
KAI(カイ)/EXO
EXOのカイは、“エモーショナルなダンス”の才能の持ち主だ。小学2年生の頃に始めたジャズダンスに夢中になり、小学4年生の時にバレエ『くるみ割り人形』を見てバレエを始めたという。中学2年生だった2007年にSMエンターテインメントの練習生になってからは、ポップダンスやロックダンスといったストリートダンスを学んだ。様々なタイプのダンスを踊りこなす、ダンスの申し子と言える。
彼のダンスには指の先まで全てに魂がこもったようなエネルギーを感じる。そして、こちらを見るときに覗くゾクっとするような目線。それらは私たちの心を鷲掴みにする。感情をダンスにそそぎ込み、全身で表現し発する、そんなダンサーなのだ。
2014年12月に韓国KBSで放映された『KBS歌謡祭』での「Overdose」のスペシャルステージでは、まるでカイに別人格が降りてきたようなダンスを見せ、その空間を圧倒させた。K-POP界にはこれだけの才能を持つアーティストがいるのだと、驚かせるのだ。
カイは、SMエンターテインメントとアメリカのキャピトル・レコードによるユニット・SuperMに参加することになっている。カイ以外も、ダンスに定評のあるメンバーが集まった名前の通りスーパーグループだが、彼はどのような姿を見せてくれるのだろうか。
JIMIN/BTS
BTSのジミンのダンスも見逃せない。彼もカイ同様、エモーショナルな表現に長けているメンバーだろう。BTSにおけるパワフルなヒップホップダンスももちろん魅力的なのだが、ジミンがソロダンスで見せるダンサーとしての姿は、違う魅力がある。
2016年の『KBS歌謡祭』では、SHINeeのテミンとのスペシャルステージを披露した。前半のモダンダンス的な柔らかな表現から始まり、後半ではパワフルながらも感性的なダンスを披露する。繊細さと力強さが共存しているのが、ジミンのダンスの魅力だろう。
ジャズやバレエから入ったカイとは異なり、ストリートダンスからダンスの道に入ったというジミンだが、釜山芸術高等学校の現代舞踊科に入学したという実績の持ち主だ。練習生になるまでは主にモダンダンスを勉強していたということだが、異なる要素を持ち合わせているからこそのダンスの世界がある。それがこれからどのように広がるのかが楽しみなところだ。