GENERATIONS 数原龍友×片寄涼太の“数寄コンビ”の魅力 異なるタイプの二人が揃い完全体に

 白濱は数原について「意志がはっきりしてますし、けっこう頑固な部分があるんですけど、そのなかでも、メンバーの意見に合わせる柔軟性を持ってたり、メンバーのことをすごくよく見ていて、GENERATIONSというものをボーカリストとして下からしっかり支えているので、すごく龍友くんを頼り甲斐があるなと思います」と表現。さらに片寄については「デビューの頃はフニャフニャな感じだったんですけど、今やもうすごく中身もしっかりしていて、メンバーの中では一番頭がすごくキレてますし、的確に物事を判断して行動に移すことができると思う」と解説し、二人がとにかく全力で物事に取り組む姿勢を絶賛している。ただ、性格的には、数原は兄貴的な存在で、ボーカルとしてグループを支える大黒柱なのに対し、片寄は先頭に立ってグループを勢いづける、そんな役割の違いを感じる。

 ボーカルとしての数原は、LDHのグループの中でもトップクラスの歌声を持つ。力強く美しい歌声で、音域も広く、安定したイケメンボイスだ。片寄は、多くの人々の心に届く洗練された歌声。数原の歌声の間に片寄の歌声がスーッと重なるハーモニーは絶妙で、実にエモーショナルかつセンチメンタルな世界を築き上げている。例えば、『GENERATIONS LIVE TOUR 2016 SPEEDSTER』にてお互いが向かい合ってピアノを弾き語った「花」などでは、語り合いを超え、まるで抱き合うかのような抜群のハーモニーが味わえる。

 異なるタイプの二人がお互いを補い合い、完璧な一つの完全体になることができる。それこそが数原と片寄の魅力。“数寄コンビ”は、まさに奇跡の出会いを経て生まれたコンビなのだ。

(文=本 手)

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる