ジャニーズJr.に脈々と流れる“ジャニーズの血” 単独ドーム公演を3つのポイントから振り返る

 また、所々にジャニーズ事務所全体のファンである人にはたまらない演出があったのもポイントの一つ。例えばオープニング、アメリカから来たジャニーズJr.のキャメロンがステッキを振るとJr.マンションに明かりが灯る演出は、2009年のKAT-TUNのコンサートツアー『Break the Records』のオープニングのオマージュ。KAT-TUNのコンサートでは、キャメロンのポジションを当時まだ幼かったSixTONESの森本慎太郎が務めていたというから感慨深い。

 さらに、毎年冬に上演される舞台『JOHNNYS' world』の人気曲である「NOT ENOUGH」や、過去にHey! Say! JUMPやSexy Zoneが出演した舞台『SUMMARY』でおなじみ、水着を着た幼いJr.が噴水を浴びながら踊る「勇気100%」も、当時と同じようなシチュエーションで再現された。長年、ジャニーズファンをしている人であれば、懐かしいと感じる場面も多かったことだろう。

 公演時間約3時間。ダブルアンコールまで含むと全50曲をも披露した大ボリュームの『ジャニーズJr.祭り』。たった一晩限り、1公演限りのコンサートにするなんてもったいない! と思うほど、贅沢な時間となった。当日観ることができなかったファンも、ぜひこのコンサートが収録されるDVD『素顔4』で、伝説の1日の様子を知ってほしい。

 とはいえ、サブタイトル「東京ドームから始まる」という文字通り、このコンサートはJr.にとって、あくまでゴールではなくスタート地点。ジャニーズ事務所の未来を担うJr.たちの、さらなる活躍にこれからも期待したい。

■みずさき
ライター。アイドルを中心にエンタメ系記事の執筆を行う。
また、アラサー女性4人組サークル「劇団雌猫」として執筆、イベント業も行なっている。
最新刊『本業はオタクです。 シュミも楽しむあの人の仕事術』が発売中。
Twitter:@samizusaki

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