乃木坂46、新SG選抜フォーメーション分析 遠藤さくらセンターや桜井玲香卒業で激動の期間に?
乃木坂46が、9月4日にリリースする24thシングル『タイトル未定』の選抜メンバーが『乃木坂工事中』(テレビ東京系)にて発表され、センターには4期生の遠藤さくらが選ばれた。
4期生が、ファンの前に初めてお披露目されたのは昨年12月のこと。その頃から「インフルエンサー」の単独センターを務めていた遠藤は、雑誌などのメディア露出においても暫定センターとして4期生の真ん中に立ち続けていた(詳しくは、今年1月に執筆した記事を参照のこと 乃木坂46 4期生・遠藤さくらは暫定センター? 生駒里奈、堀未央奈ら彷彿させる“乃木坂らしさ”)。
遠藤の放つセンターとしての輝きを感じたのは、彼女の個人PV「わたしには、なにもない」に感じさせる純白なオーラと上手い下手で量ることのできない歌声の透明感、そして横浜アリーナで開催された4期生ライブでセンターに立った「シンクロニシティ」での風格だ。もちろん、4期生楽曲「キスの手裏剣」「4番目の光」のようなポップな楽曲にも、遠藤のセンターとしての素質は詰まっているが、もう一つの評価軸として改めて提示したい。
そして、24thシングルでは遠藤の両隣に同じ4期生から、賀喜遥香、筒井あやめがフロントに立つ。これまで、7thシングル曲「バレッタ」でセンターに抜擢された2期生の堀未央奈をはじめ、18thシングル曲「逃げ水」でダブルセンターを任された3期生の大園桃子、与田祐希と、いきなりのセンター任命は珍しいことではないが、センターとは別にフロントを任されるメンバーがいるというのは、新しいパターンだ。
賀喜は4期生の中ではMCを務めることが多いメンバー。キャプテンの桜井玲香からMCのコツを聞いたとブログで綴っている(賀喜 遥香 公式ブログ)。ハキハキした受け答えと見た目とは裏腹に少し低い声から、同期にはイケメンキャラで通っているが、「4番目の光」では愛らしい笑顔を見せている。グループ最年少の筒井は、その15歳とは思えない立ち振る舞い、コメント力が初のお披露目時から目立っていた。遠藤、賀喜、筒井の組み合わせは、今年2月に発売され3人が表紙を飾った『週刊少年マガジン』、現在乃木坂46がキャンペーンを務める「ファンタ坂学園」に先輩メンバーと並んでいたりと、先行して露出の機会があったわけだが、その聡明さと一緒に同居する幼さは、かつての齋藤飛鳥や岩本蓮加を連想させるものがある。
単独センターの遠藤を支える賀喜と筒井。その両隣には、堀と齋藤が立つ。今年で8年目を迎える乃木坂46も、多くのメンバーがセンターを経験してきたが、堀と齋藤はその中でも22歳、20歳と若く、特にこれからの乃木坂46を背負って立つメンバー。賀喜の隣に堀が、筒井の横に齋藤がそれぞれつくことは、フロントポジションという前にお手本がいない状態で踊ることとなる4期生にとって、大きな心の支えになるはずだ。
また本作は、23rdシングル曲「Sing Out!」より4人少ない18人編成。3列目は7人、2列目は6人、1列目は5人の十一福神となる。初選抜や選抜復帰メンバーは、4期生以外にはおらず、8名がアンダーメンバーへと移った(豪華メンバーでのアンダーライブになることが予想される)。2列目に、白石麻衣、生田絵梨花が並ぶ画は、今の乃木坂46の層の厚さを物語っている。と同時に、白石と松村沙友理、生田と桜井玲香、山下美月と与田祐希、と関係性の色濃いシンメトリーになっていることに気づく。
3列目も同様。現在公開中のドキュメンタリー映画『いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46』でも描かれているように、メンバー同士が仲の良い乃木坂46は、どう並んでも意味の持ったシンメトリーになる気もするが、3列目は7人と奇数であるため、真ん中の久保史緒里が、「Sing Out!」に続く“裏センター”でもある。4期生の初公演『3人のプリンシパル』で、11名一人ひとりに手紙を渡すなど、後輩から慕われている久保が、このポジションを務めるのは、意義のあることだ。