ポスト・マローン「Wow.」で踊る“お坊さん”に直撃 僧侶とヒップホップダンスの共通点とは?

ポスト・マローン「Wow.」で踊る“お坊さん”直撃

 7月5日、自身の誕生日の翌日に約半年ぶりとなる新曲「Goodbyes」をリリースすることを発表したポスト・マローン。2018年末にリリースしたシングル「Wow.」が全米シングルチャート“Billboard The Hot 100”で最高2位を記録、6か月以上経過した現在もTop10内にチャートインするなど、まさに世界をWow!と言わせ続けているが、このロングヒットの背景には、去る3月にネット上で拡散された、スキンヘッドで長いアゴヒゲを持つおじさんがこの曲でキレキレのダンスを踊る動画の存在があった。

 
 
 
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 その後その“白髭ダンスおじさん”ことアメリカのフロリダ州ジャクソンヴィル在住、43歳男性のマイク・アランコート(実はダンススクールの先生)が、米の人気TV番組『Ellen Degeneres Show』に出演したり、ついには「Wow.」の公式ミュージックビデオに出演したりと大きな話題となった。

Viral Dancer Gets a Surprise from Post Malone
Post Malone - "Wow." (Official Music Video)

 この“白髭ダンスおじさん”の動画に対し、日本からなんとも驚きのアンサー動画が登場したことはご存知だろうか。

Post Malone - "Wow." | by a Japanese Buddhist monk | in Koyasan | 高野山

 同映像でキレキレのダンスを踊っているのは、高野山真言宗の本物の僧侶、滝山隆心氏。東京学芸大時代にヒップホップダンスのサークルに所属し、京都造形芸術大学舞台芸術コースを卒業後、得度(出家)。高野山にて宗教舞踊に出会い、僧侶となった今は宗教舞踊とコンテンポラリーダンスを融合させた創作ダンスを披露するなど、ダンサーとしても活動しているのだという。

 滝山氏は、3月下旬にネットで“白髭ダンスおじさん”のニュースを知り、ダンス動画を見て「これのアンサー動画を自分のダンスで作ったらどうだろう。日本ならではの映像と振付で高野山のPRにも役立てられるかも」とインスパイアを受けたそうで、外国向けに高野山のPR動画などを制作している友人の映像ディレクターに相談。日本のユニバーサルミュージックに楽曲の使用について問い合わせたところ、ポスト・マローン担当者から「楽曲使用はOKなので、ぜひやってください!」と太鼓判を受けこの動画作成を始動した。滝山氏が実際に務める恵光院にて桜が綺麗な時期に撮影されたとのことで、密教としても知られる真言宗の許可も得ているというからこれも驚きだ。

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