BTSがチャーリーXCX、ザラ・ラーソンとコラボ グループへの信頼高める粒ぞろいの楽曲を分析

 さて、BTSはこれまでも数多くの欧米のミュージシャンとコラボレーションを果たしてきた。ただ、ニッキー・ミナージュ、ホールジー、スティーヴ・アオキ、Desiigner等々、もっぱらアメリカのミュージシャンとのコラボレーションが多かったのとは対照的に、今回の2つのリードシングルではヨーロッパのミュージシャンが登場しているのが示唆的だ。『MAP OF THE SOUL : PERSONA』収録曲「Make It Right」のソングライターにエド・シーランがクレジットされていたり、あるいはメンバーのRMがソロとしてHONNEとコラボレーションを繰り返したりと、もちろんイギリスとのコネクションがこれまでもないわけではなかった。とはいえ、アメリカのビルボードチャートに爪痕を残したのち、次いでヨーロッパ方面にも目を向けているのでは、と思えてくる。

 BTSの今後の展開に関する憶測はここまでにしておこう。改めて本題に戻れば、やはり立て続けにリリースされた楽曲の粒ぞろいな良さはグループに対する信頼を高めている。とりわけMura MasaのややK-POPらしからぬ個性にあふれたビートはとても新鮮で、シンガーのみならずこうしたプロデューサーの積極的な起用も期待したいところだ。

■imdkm
ブロガー。1989年生まれ。山形の片隅で音楽について調べたり考えたりするのを趣味とする。
ブログ「ただの風邪。」

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