みゆはん×コレサワ「恋人失格」特別対談 「曲が広まってくれることがいちばん嬉しい」

みゆはん×コレサワ「恋人失格」特別対談 「曲が広まってくれることがいちばん嬉しい」

「たばこ」と「恋人失格」の物語を理解して作ってくれた(コレサワ) 

ーーしかもこの「恋人失格」については、コレサワさんがセルフカバーとして配信リリースもしちゃいますからね(笑)。

みゆはん:そうなんですよ(笑)。

コレサワ:それは比べられるものなんですよ。わたしも「たばこ」という曲は、「コレサワの「たばこ」より、何々ちゃんの「たばこ」の方が好き」とか、言われるんですよ。本家なのに(笑)。でもそれは全然ありだなって思うんです。わたしも「コレサワよりみゆはんの「恋人失格」がいい」と言われても、みゆはんちゃんの方がいいのもわかるから。この曲が広まってくれることがいちばん嬉しいし、それでファンがお互いを知ってくれたらいいきっかけになるなって思いますしね。

ーーコレサワさんはなぜこの曲をリリースしようと。

コレサワ:やっぱり……気に入った(笑)。気に入ったし、ただ単純に歌いたいと思ったのもあるし、みゆはんちゃんに快くセルフカバーをOKしてもらえて。今までは提供した曲をセルフカバーしたこともライブで歌ったこともないんですけど、今回はなんだろうな……人ごとに思えなかったというか。「恋人失格」を書くきっかけをくれたことも感謝するし、気に入ったんです。あとはみゆはんちゃんのアレンジもすごく良かったし、わたしのなかにも別のアレンジが浮かんでいたので。それも聴かせたいなって思いました。でも失礼な話ですよね。

みゆはん:そんなことないです! これは大事な曲だなっていうのは、わたしもわかっていたので。

ーー先ほど、コレサワさんは提供曲はシンガーとして燃えるという話をしていましたが、コレサワさん自身この世界に入りたいとなったのは、シンガーが先なんですか、それとも自分で曲を作りたいというのが先だったのですか。

コレサワ:昔は漠然と歌手になりたいって思っていたんです。でも作るのも好きで。ライブをした後と曲が生まれた後だと、曲が生まれた後の方が快感度が高いというか。いい曲がパッと生まれた日の方が、一週間ご機嫌だなっていうのがあるんですよ。

みゆはん:わたしは最初は、単純にちやほやされたいというものだったんですけどね(笑)。

コレサワ:そうだったんだ。

みゆはん:はじめは、有名になれるならなんでもいいって思っていたんです。憧れている歌手の方がいて、その人に会いたいのがいちばんだったので。それには、ギターも弾けるし、曲も作ってみようというのがはじめたのがきっかけだったんです。今は有名になりたいというよりは、自分の曲を通して自分の考えを伝えられたらいいなという思いが強いんですけどね。実際にデビューしてみると、あまり自分の環境が変わらないなと思ったし。ちやほやされている感覚もそんなになくて。それなら自分がいちばん好きな音楽を、このまま仕事として続けるのがいちばん楽しいかなっていうので、今は向き合っていますね。

ーーそれぞれの活動で、ここで変わったなという転換期はありましたか。

コレサワ:わたしは大きくガラっと変わるというよりも、年齢を重ねるごとにチクタクチクタクと動いている感じですかね。でも今の事務所の人と出会ったことで、音楽で生活をするというところまで引っ張ってもらえたので。ひとりでやっているときと、味方が増えたときとでは全然ちがいますよね。すごく恵まれているなと思います。

ーー曲を書く姿勢は変わりない?

コレサワ:そうですね。基本的に、女の子の気持ちを歌いたいっていうことと、それをおばあちゃんになっても続けたいっていうのはあります。いちばんは女としてずっと生きていきたいということですね。恋愛も普通にして、喜怒哀楽をちゃんと出せる人でありたいので、だから顔を隠しているのもあるんです。プライベートは、守りたいんです。ここは人が多いから行かないでおこうとか、ここは知ってる人がいるかもしれないからっていうのは気にしなくていいので。

ーープライベートがちゃんとあって、しかもプライベートもネタにできちゃうことって強みですね。

コレサワ:音楽で生活している人って、限られるじゃないですか。普通の人はみんな学校に行って、会社に行ってという生活で、そこで暮らしている人たちに聴いてもらいたいから、自分もなるべく同じ生活をしておきたいなっていう。いつまでも、ファミレスで深夜にご飯とドリンクバーで過ごしたりとか、イチャイチャしながらツタヤでDVD探したいなって。そういうのができるようにしているのもあるので。みゆはんちゃんはここはバレそうだなっていう場所に行くときは、変装するんですか?

みゆはん:うーん(笑)。基本的に外に出ないんです。ずっと引きこもってるので。

コレサワ:お家なんですね。

ーー学生時代はバンドをやったり、外にも出ていたんですよね。

みゆはん:ちゃんと外に出ていた時もあったんです。何度か学生時代に、人間関係のいざこざがあってどんどん引きこもるようになってしまったんです。

ーーそういうときの自分の思いや体験を、何かしら吐き出したいっていうことはありますか。

みゆはん:そうですね。音楽を続けているのも、その経験があったからだと思うので。と言っても、相手に対して恨みを持ってるというわけではないんです。基本的には、あまり自分の感情を表に出して、人に言ったりしないタイプなので。自分が心の底で思っているそのときの気持ちを、誰かにわかってほしいというのを歌にしてますね。それが本当にドロドロしていれば、ドロドロした曲になりますし。でも前向きでいきたいというのはあるので、前向きになれるような曲を作って出しています。

ーーみゆはんさんの表現とはまたちがった形で、コレサワさんは曲にはシニカルさや毒っぽさというものがありますね。

コレサワ:基本的には、憎たらしいと思います。でも何か隠している人よりも、憎たらしい人の方が生きやすいと思うんです。きっと、みゆはんちゃんは人に言えなくてつらいこともあっただろうし、わたしは逆に言い過ぎて傷つけてしまったこともあるから、気をつけたいなとも思うんですけど。自分が健康でいるには、わたしは出した方がいいタイプなので。なるべくイヤなことは言うようにしてますね。すぐ泣いちゃうし、感情がすぐに出てしまうタイプで。抑え込む何かをどこかに落としちゃったうえに、イラチなのですぐイライラするし、口は悪い方だと思いますね。

ーーそういう気持ちも曲にしちゃうと。

コレサワ:曲にしちゃえば、それは“曲”だから誰も怒らないし。性格悪いとか思われているかもしれないですけど、曲だったら許してもらえるかなって。かわいい曲にしたら、なんでもOKっていうか。悪口はちゃんとレースに包んで渡した方がいいっていうじゃないですか。かわいく包装して、プレゼントしますっていう感じで生きていたいなと。

ーーラッピングへのこだわりは相当じゃないですか。

コレサワ:中身もがすごいほどに、外はかわいく、かわいくしたいなとは思いますね(笑)。みゆはんちゃんはイヤなことがあったとき、それを誰かに言ったりしないですか?

みゆはん:本当に誰にも言えなくて。自分で、もう我慢ができないっていうときは、ノートにバーっと書いちゃうタイプです(笑)。それを曲にしているから、そのとき思ったものが結構曲に出ちゃっているかもしれないです。しかも、あまりわたしはかわいく包まないので。

ーーみゆはんさんはその自分の書いたノート、感情を書きなぐったノートってちょくちょく見返しているんですか。

みゆはん:見てますね。でもあとでみると恥ずかしいもので。書いた直後に見るとしんどいですけど、時間が経って見るとこういう経験も自分の成長になっているなと思えたりもするんです。

コレサワ:そのノートってもう歌詞っぽく書いているんですか、それともめちゃくちゃに書いているんですか。

みゆはん:めちゃくちゃに書いてます。

コレサワ:それは、見てみたい(笑)。

みゆはん:そういうのも曲になることで、消化できますね。

コレサワ:うん。曲が完成した時って、できたー!って今までの人生オールオッケーってなるんですよ。

みゆはん:うんうん。

コレサワ:肯定された気持ちっていうか。別にその曲が誰に聴かれなくても、いい曲ができたなという瞬間に解消されるんです。

ーーそして、それを誰かに聴いてもらって、この気持ちわかるなとか言ってもらえることで、2度目の喜びがあるんですかね。そこは、理解してもらえたっていう感覚なんですか。

コレサワ:わたしの場合は恋愛の曲が多いので。わかる、わかるって言ってもらえるのが嬉しい。今回はみゆはんちゃんの「恋人失格」ではMVも作ってくれたじゃないですか。ずーっとTwiiterでエゴサしてたんですけど、みんな「いい曲」とか「いい声」って言ってくれていてすごく嬉しかったし。あのMVも本当に素敵で。

みゆはん 「恋人失格」  【Music Video】

ーーコレサワさんの「たばこ」のMV、あのアニメーションの世界を実写化していて。その映像的なオマージュで、「たばこ」と「恋人失格」の関係性も伝わる内容ですね。

コレサワ:「たばこ」の世界観を上手に作り上げてくれて。しかも主人公にはテレビでよく目にしていた横浜流星くん、相手役には私がファンだった山田愛奈ちゃんが出演されていて、配役も嬉しかったんです。監督もキュンキュンポイントを盛り沢山にしてくれたし、あのふたりのメイクやスタイリングも含めてすべて、「たばこ」と「恋人失格」の物語を理解して作ってくれたんだなって思いました。いい現場だったんだなって。わたし、撮影に呼んでもらえる気満々だったんですけど、みゆはんちゃんは行きました?

みゆはん:じつは、わたしも行ってないんです(笑)。

コレサワ:今回ひとつ、言わせてもらうならそこだけです。わたしはいつもアニメのMVで、撮影することがないので。ああいう現場はなかなか体験ができないんです。だから、行ってみたかったです(笑)。

ーー今回のMVに関してはみゆはんさんもアイデアを出していたんですか。

みゆはん:そうですね。まず誰に出てもらうかを考えていたとき、ちょうどそのときにやっていたドラマで、横浜流星さんが涙を流している映像を見たんです。めちゃくちゃキレイな涙を流すなと思っていて。もともと事務所の先輩のGReeeeNさんの映画に横浜流星さんが出ていて、以前ご挨拶する機会もあったんですよね。それで、この人だ!って思って。

コレサワ:みゆはんちゃんのセレクトだったんだ。ぴったりですよね。相手役の山田愛奈ちゃんの方は、監督さんに選んでもらったんですか。

みゆはん:女性については、コレサワちゃんからもらっていたイメージを監督さんに伝えたら、候補を出してくれて、その中から選びました。

コレサワ:山田愛奈ちゃんとは以前、ちがうお仕事でご一緒したことがあったり、ドラマでも見ていてファンだったんですよ。だから、嬉しかった。

ーーこのドラマにバッチリなふたりが登場したわけですね。

コレサワ:あのMVを観て、「なんか「たばこ」っぽくない?」とか、「ああ、「たばこ」のアンサーソングなんだ」って知る人もたくさんいらしたので。こちらからも、「たばこ」の世界観を再現をしてほしいというお願いはしていたんですけど、まさかあんなに忠実に、いろんなものがマッチするとはっていう。キスシーンがあったのには、「!」でしたけど(笑)。

みゆはん:わたしもキスシーンはビックリしました(笑)。

コレサワ:いいアングルなんですよ、しかも!

ーー自分の書いた曲から、こんなふうに映像が膨らんでいくのも楽しみのひとつですね。では、せっかくの対談ということなので最後にお互いに聞いておきたいことはありますか。

みゆはん:はい、コレサワちゃんがTwitterに、「恋人失格」でコードの仕掛けをしたってあったんです。それを自分なりに考えてたんですけど。ひょっとすると「たばこ」の方のキーがFメジャーで、「恋人失格」がFマイナーで。だからメジャーとマイナーですれちがってる様子を表現してるのかなって考えていたんですけど……。

コレサワ:ああ、そうなんですね。でも違いました(笑)。

みゆはん:違ったんですね(笑)!

コレサワ:わたしキーやコードのことはあまりわからなくて。そうなってました? 

みゆはん:そうなってましたよ。

コレサワ:それなら良かったです(笑)。わたしの言っていたのは、メロディのところで、「たばこ」の〈もっとちゃんと僕を見ててよ〉っいうメロの下がり方と、「恋人失格」での〈だけどもう君のわがままを〉のメロの下がり方を一緒にしたっていうもので、大げさなことじゃなかったんです。そこまで深読みしてもらって、嬉しかったです。

みゆはん:あ、その今歌ったところがちょうどディミニッシュセブンで交わるので。そこだけ交わって、後の部分はすれちがうっていう意味合いなのかなって思ってました(笑)。

コレサワ:もうそれでOKです(笑)! 歌詞もリンクさせているので、そこは気づいてもらえているので嬉しかったですね。

(取材・文=吉羽さおり/写真=はぎひさこ)

2ndアルバム『闇鍋』

【みゆはん】
■リリース情報
2ndアルバム『闇鍋』
2019年3月20日
【完全生産限定盤】 CD+鍋専用Tシャツ:¥7,870(税抜)
・完全生産限定メニュー
みゆはん開発・デザイン・プロデュース、“使えそうで実際には役立たず”鍋つかみ付き鍋専用Tシャツ」封入

・限定メニュー
“鍋敷きにも使えそうな”特大土鍋ジャケット(31cm×31cm)
“君も闇鍋コンテストに参加しよう!!”オリジナル具材ステッカー(締切:2019年6月末日)
スマホで“今すぐに何処でも味わえる(聴ける)”全お品書き(収録曲)プレイパス対応

【生産限定盤】 CD:¥3,241(税抜)
“鍋敷きにも使えそうな”特大土鍋ジャケット(31cm×31cm)
“君も闇鍋コンテストに参加しよう!!”オリジナル具材ステッカー(締切:2019年6月末日)
スマホで“今すぐに何処でも味わえる(聴ける)”全お品書き(収録曲)プレイパス対応

<収録曲>
1. 恋人失格          作詞・作曲:コレサワ
2. 教えてステファン           作詞・作曲:焚吐
3. 人間関係満腹中枢           作詞・作曲:菅波栄純
4. 足跡   作詞:TERU & みゆはん  作曲:TERU
5. LCR   作詞・作曲:みゆはん
6. QUEEN           作詞:みゆはん  作曲:Matthew Gerrard & Nicole Morier
7. Stay who you are         作詞:みゆはん  作曲:FIVE NEW OLD
8. 君と僕のラブストーリー 作詞・作曲:つじあやの
9. 青い鳥             作詞・作曲:みゆはん
10. ストラト       作詞・作曲:GReeeeN

Produced by みゆはん

2ndアルバム『闇鍋』
各ダウンロードサイト&主要音楽ストリーミングサービスにて配信中

1stシングル『エチュード』
ハチナイ(初回限定)盤:CD+ポスター ¥1,852(税抜)
①描き下ろし“スペシャルジャンボサマーパッケージ”(31cm×31cm)
②みゆはん「エチュード」ポスター
③スマホで今すぐ聴けるプレイパス対応

みゆはん(通常)盤:CD ¥1,204(税抜)
①スマホで今すぐに聴けるプレイパス対応

<収録曲>
1. エチュード
2. No me」(新曲)
3. 君と僕のラブストーリー <メロコアver.>
4. 恋人失格
全4曲収録

「エチュード(TVサイズ)」
各ダウンロードサイト&主要音楽ストリーミングサービスにて配信中

みゆはんオフィシャルサイト

【コレサワ】
■リリース情報
「恋人失格」
2019年6月26日配信
「恋人失格」MV

コレサワ オフィシャルサイト

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