人気声優がホスト務める『おれパラ』の魅力とは? イベントの歩みやパフォーマンスを振り返る
ランティスレーベルの男性声優たちによって、毎年12月に開催される音楽の祭典『Original Entertainment Paradise』(以下、おれパラ)をご存じだろうか。12年目となる“おれパラ”2019の開催が発表された4月初頭から、すでにTwitter上では「参加宣言」を掲げるファンも多い、声優アーティスト活動の界隈では歴史の長いライブイベントだ。2019年もまだ半ばに差し掛かったところではあるが、年末への準備として、これまで“おれパラ”に触れたことのない読者を中心に、改めてその魅力をお伝えしたい。
岩田光央卒業以降、模索しながら発展した“おれパラ”
「(声優が)本気で音楽に取り組み、自ら発信していける場」を作るべく、岩田光央、小野大輔、鈴村健一、森久保祥太郎の4名をホストとして、2008年12月28日の中野サンプラザホールにて開催された“おれパラ”。翌年からは両国国技館へと場所を移し、2012年には神戸公演もスタートした。そして2013年、創始者かつリーダーでもあった岩田の卒業&新ホスト・寺島拓篤の誕生という大きな節目を迎え、二代目リーダー・小野を中心に“新しいおれパラ”を模索しながらここまで歩んできた。
10周年となる2017年には、富士急ハイランド・コニファーフォレストにて初の野外フェス『Original Entertainment Paradise -おれパラ- 10th Anniversary 〜ORE!!SUMMER~』を開催。2日間にわたって豪華ゲスト陣も次々に登場し、アツい夏を盛り上げた。そう、この「豪華ゲストの登場」は“おれパラ”を楽しむ大きな要素のひとつなのだが、同年末に行われた10周年を締めくくる『10 th Anniversary〜Welcome to おれたちのパラダイス〜』では、ゲストを呼ばずにホストのみでのライブを展開。そして千秋楽の両国国技館、アンコールの途中で「俺たちからのクリスマスプレゼントはこれだ!」の声を合図にシークレットゲスト・岩田光央が登場。記憶に残る10周年記念ステージとなった。
10周年を経て“おれパラ”はますます加速する。「また新しい10年を重ねるための1年目」とした彼らは『Original Entertainment Paradise -おれパラ- 2018 ~We'lluminate☆PARTY~』にて、これまで歌い続けてきたオープニング曲とエンディング曲を刷新。小野賢章、古川慎、畠中祐といったゲスト陣に加え、ホストメンバーが参加するユニット、buzz★Vibes(森久保祥太郎&Shinnosuke)、D.A.T(小野大輔&近藤孝行)、King&Rogueone(鈴村健一&寺島拓篤)が登場するという新しい試みも。次の10年へとつながる、確かな手ごたえを感じるステージとなった。
と、駆け足で“おれパラ”の歩みを振り返ったが、ここからは筆者が体感した魅力を挙げてみたい。