山田孝之&綾野剛&内田朝陽のTHE XXXXXX バンドの最大の特徴は“詩的であること”?

 「天は二物も三物も与えるものなのか……」。彼らの音楽を初めて耳にしたときの感想である。「彼ら」とは、今、巷を賑わせている“異色の新人バンド”・THE XXXXXXのこと。メンバーは俳優の山田孝之(Vo)、綾野剛(Gt)、内田朝陽(Syn)の3人。全員一流の俳優として成功を収めている面々である。その3人が音楽の世界にも活躍のフィールドを広げているのだ。6年前に結成したというTHE XXXXXXは、2018年11月9日にティザートレーラーを公開し、本格始動。同年11月30日には1stシングル『Seeds』、12月21日には2ndシングル『Zealot』を発売しス、今年4月5日には1stアルバム『THE XXXXXX』を配信リリースと、次々に楽曲を発表している。さらに、本日5月31日より3rdシングル『deep breath / 冷静に暴れていこうか(Rearrange)』のデジタル配信も開始。6年間温めてきたものをいまハイスピードで発信し続けている。

THE XXXXXX『THE XXXXXX』

 THE XXXXXXは、あくまでインディーズとして活動をしているが、クオリティがとにかく高い。多くは語らずリフレインされる歌詞、ロック、メタル、エレクトロ、クラブミュージック……様々な要素が混じったメロディ、目の前に情景が浮かぶかのような世界観を持つ曲。THE YELLOW MONKEYやSOFT BALLETなどの風味もどことなく感じさせる。そして、その曲作りは作詞・作曲・編曲すべて自分たちで行なっているというから驚きだ。

 そんな彼らの曲の最大の特徴は、“詩的であること”ではないだろうか。もっと言ってしまえば、曲はもちろん演奏や音楽に対する姿勢もだ。以前、情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)内コーナー「HARUNAまとめ」で特集された際のこと。サポートメンバーであるベーシストの根岸孝旨と、ドラムの天野達也に曲のイメージを共有する様子が映し出された。「アイスランドの草原です」「草原から海に向かって風が吹いてきて。ゆっくり歩いていって、一人で。坂下っていって海があって、そこから船に乗って旅に出ていく感じです」「霧が結構もやって感じで」と、風景として曲のイメージを説明。もはや、曲のイメージだけでちょっとした物語である。これを聞いたベテランベーシストの根岸は「彼らのやり方もわかりやすいし、その風景を共有するのはとてもいいと思う。僕もそのやり方をパクらせていただこうかな」と絶賛。天野もまた「ミュージシャンとはまた違う、役者さんの観点というか。角度が全然違ったので、新鮮」と話していた。

コラムPick Up!

もっとみる

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

映画部Pick Up!