TiA、RIRI、milet ……令和注目、圧倒的な歌唱力で魂を揺さぶる女性シンガー5選

TiA『MIRACLE』

 2004年、16才のときに彼女自身が作詞・作曲を手掛けた「Every time」でメジャーデビューしたTiA。本格的なR&Bのテイストをポップに表現したこの曲は音楽ファンの間ですぐに話題となり、1stアルバム『humming』が「第19回日本ゴールドディスク大賞2005」の「NEW ARTIST OF THE YEAR」を獲得するなど、いきなりブレイクのチャンスをつかんだ。転機が訪れたのは2014年。デビュー10周年のタイミングで単身渡米し、ニューヨークのハーレムで生活しているなかでゴスペルミュージックに出会い、その奥深い音楽世界に深く傾倒したのだという。2016年にはアメリカ最大級のゴスペル大会『マクドナルド・ゴスペル・フェスト』に出場し、グループ部門のリードボーカルとして優勝。その後も数々のコンテストやオーディションで優れた成績を残し、“日本人のゴスペルシンガー”として認識されていった。

アメリカ最大級のMcDonald'sゴスペルフェストにて日本人アーティストTiAがファイナリストとなり魂の歌を賛美!2万人の観客が絶賛!!

 その後も15都市・30公演の全米ツアーを成功させ、『クーリエ・ジャポン』誌の「世界が認めたジャパニーズ6人」に、大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)らと共に選出、ニューヨーク・タイムズ紙やFOX5 NEWSで特集が組まれるなど注目を集めてきたTiA。世界的ゴスペルシンガーとしての地位を手に入れた彼女が今年、久しぶりに日本での活動を再開させる。まずはデビュー15周年を記念したニューアルバム『MIRACLE(ミラクル)』をリリース。約7年半ぶりのフルアルバムとなる本作には、これまでの彼女のキャリアと軌跡が強く反映されている。その特徴を端的に言えば、本格的なゴスペルとJ-POPの融合ということになるだろう。5月22日から先行配信がスタートしたタイトルチューン「Miracle」における、大切な人に対する深く、切実な思いを解き放つようなソウルフルなボーカルを聴けば、彼女の歌の圧倒的な魅力を実感してもらえるはずだ。また、TiAは5月22日放送の『今夜くらべてみました 3時間SP“渡辺直美タメ女子会”』(日本テレビ系)、5月28日放送の『PLAYLIST』(TBSテレビ)、6月11日放送の『うたコン』(NHK総合)に出演することも決定している。

TiA NEW ALBUM「MIRACLE」ダイジェスト映像

 一瞬でリスナーを惹きつけ、豊かな広がりをたたえた歌によって多くの音楽ファンを魅了する女性シンガーたち。彼女らの音楽を通し、歌という表現が持つ奥深さをたっぷりと味わってほしいと思う。

■森朋之
音楽ライター。J-POPを中心に幅広いジャンルでインタビュー、執筆を行っている。主な寄稿先に『Real Sound』『音楽ナタリー』『オリコン』『Mikiki』など。

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