草なぎ剛の料理動画は人生をより味わい深いものにしてくれる 「BISTRO SMAP」で培った腕前

 草なぎ剛がYouTubeを始めたのが、2017年秋。スタートした当時、誰がこれほどコンスタントに動画をアップし続けてくれると予想しただろうか。多忙な日々を過ごしながらも、愛犬のクルミちゃんと戯れたり、オリジナルの歌を披露したり、人気YouTuberとコラボしたり、近況報告をしたり……と、様々な動画を更新してきた草なぎ。

新しい地図「#SINGING」

 企画については試行錯誤を繰り返してきた印象もあったが、今では人柄の良さがにじみ出る“草なぎならでは”のチャンネルへと成長している。奇をてらった企画よりも、草なぎが楽しんでいるかどうかが、多くの視聴者の心を掴む。そんな軸がハッキリと見えてきた、今日このごろ。早期から再生回数の伸びがいい動画がある。それが、草なぎがいつも自宅で作っている料理を紹介する動画だ。

 ご存知の通り、草なぎは『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)内の人気コーナー「BISTRO SMAP」にて長年、料理を手がけてきた。プロのような腕前を披露してきたことから、もともと料理が得意なように感じる人も少なくないだろう。だが、どんな玄人にも、素人時代はある。

 番組でフードコーディネーターを担当した結城摂子氏は、「料理なんて、ほとんどしたことないコばかりだから、包丁の持ち方もできてないの」と料理ビギナーだったころの彼らを振り返る。(参照:「ビストロ スマップ」料理指導した女性が語るメンバーの素顔)カレーを作るのに4時間もかかっていたこと。調味料をどのくらい入れたらいいのかもわからなかったこと……。そんな番組当初からの成長ぶりを見てきたファンにとっては、現在草なぎがコラボした人気YouTuberのパオパオチャンネルのぶんけいにキャベツの切り方から教えている姿を見るのは、感慨深いものがあるのではないか。

【料理】超絶簡単!つよポン流煮玉子!

 「料理しない人にとっては、これでも立派な料理だと思うんだよね」とは、『【料理】超絶簡単!つよポン流煮玉子!』内での草なぎの言葉だ。どんなに料理がうまくなったとしても、初めてのころを忘れない。そのスタンスは、国民的スターでありながら決しておごることなく、初心者としてYouTuberたちの輪に入っていった彼の姿そのものだ。また、「忙しいときって料理とかしたくないじゃないでちゅか(噛み気味)」と、初めての先にある、継続して料理をしている人の気持ちにもさり気なく寄り添う。

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